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新潮社「考える人」が2017年春号をもって休刊

新潮社の季刊文芸誌「考える人」が4月発売の2017年春号をもって休刊する。公式サイトでは「一定の役割を終えた」としており、丸15年、通算60号で幕を閉じることとなった。

新潮社は2017年2月15日(水)、季刊文芸誌「考える人」の休刊を発表した。2002年7月の創刊以来「plain living & high thinking」を理念に親しまれてきたが、4月4日発売の2017年春号(通算60号)でその歴史に幕を閉じることとなる。

「考える人」は、数ある文芸誌のなかでも独特のポジションにある雑誌だった。毎号特定のテーマで特集を組みつつ小説・評論・エッセイの連載もあるというスタイルはよくあるものだが、執筆陣のラインナップがユニークだ。純文学/エンタメというカテゴライズにとらわれず、アカデミズムやアート、サブカル界隈までを視野に入れた人選や特集が根強い人気をあつめていた。過去には、茂木健一郎『脳と仮想』や丸谷才一『文学のレッスン』といったベストセラーも生み出している。

休刊理由は、「雑誌市場が加速度的に縮小する中、季刊雑誌として維持することが困難となり、創刊から15年の実績をもって一定の役割を終えた」ことだとされている。

最終号での特集は「開講!読みたい授業」。まだ詳細は発表されていないが、おそらく「考える人」らしさに溢れる執筆陣が有終の美を飾ってくれることだろう。

なお、昨年4月からスタートした「Webでも考える人」は今後も継続していく。