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フアン・ルルフォ財団、フアン・ルルフォ生誕百周年の活動を開始する

メキシコの小説家である故フアン・ルルフォの生誕百周年を記念する活動をフアン・ルルフォ財団が始めた。

メキシコの小説家、故フアン・ルルフォ(Juan Nepomuceno Carlos Pérez-Rulfo Vizcaíno 1917-1986)は20世紀のメキシコを代表する小説家の一人である。フアンは幼少期に早く親を亡くし、その後は親戚や学校を転々としながら文学活動に取り組んだ。生前刊行した本は4冊と残した作品は少ないが、「ペドロ・バラモ」と「燃える平原」の二冊が非常に高く評価され、ラテンアメリカの他の小説家達にも多大な影響を与えた。後半生では写真家としても有名となり、こちらの世界でも高い評価を得た。1970年にはメキシコ国民文学賞を受賞、1980年にはメキシコ言語アカデミア会員就任、1983年にアストゥリアス皇太子賞を受賞するなどの快挙を経て、1986年に肺がんで死去した。

フアン・ルルフォ財団(Fundación Juan Rulfo)は今年迎えたフアン・ルルフォの生誕100周年を記念し、様々なイベントを企画している。目を引くのはメキシコ国立自治大学とベラクルス州立大学が共同でフアン・ルルフォの作品をナワトル語に翻訳し記念版を出版するプロジェクトである。ナワトル語はメキシコ先住民由来の言葉であり、150万人以上の話者を抱える言語である。スペイン語圏だけでなくメキシコ土着の要素ともフアン・ルルフォを結ぶ試みは注目に値する。また4月にはプエブラのアンパロ博物館でフアン・ルルフォの写真展が開催される。財団のディレクターであるビクター・ヒメネス氏はこれら以外にも様々な企画を用意していると語っている。メキシコの偉大な作家が再び脚光を浴び始める一年となりそうだ。