はめにゅー

はめにゅー 2016年アクセスランキング ベスト30

2016年6月のオープン以来、はめにゅーでは計270本の文学ニュースを取り上げてきた。この7ヶ月間で多くの注目を集めたのはどのようなニュースなのだろうか? 年間アクセスランキングのベスト30を紹介する。

2016年6月1日に誕生した文学ニュースサイト「はめにゅー」も、無事に新しい年を迎えることができた。これまでの7ヶ月間で投稿された記事数は合計270本。1日平均1本以上のペースをキープできているのは、ひとえに読者各位のご支援の賜だ。

旧年中の感謝を申し上げるとともに、この機会にあらためて2016年の年間アクセスランキングを振り返ってみたい。

 

第30位~第21位

第30位: 宮沢賢治から“カムパネルラ”への手紙73通を展示 山梨県立文学館で (8/13)
第29位: 「第33回 日産 童話と絵本のグランプリ」 創作童話と絵本の募集を開始 (7/5)
第28位: クライスト賞に多和田葉子 ドイツ人以外の受賞は異例 (11/19)
第27位: 江戸川乱歩と萩原朔太郎の交流探る企画展「パノラマ・ジオラマ・グロテスク」 前橋文学館で開催中  (10/13)
第26位: 第17回日本歴史学会賞発表 藤田佳希氏受賞 (6/26)
第25位: 第3回とっとり文学賞決定 最優秀作に古林邦和氏 (6/10)
第24位: 日販が2016年上半期ベストセラーを発表、一位はあの文芸書に (6/1)
第23位: 被災地・熊本でプレハブ仮設の「益城mini図書館」がオープン (6/15)
第22位: 第47回埼玉文学賞 4部門の受賞者が決定 (10/27)
第21位: 小学生が平和願う詩を朗読 6月23日、沖縄全戦没者追悼式で (6/16)

文学賞関連のニュースとイベント情報が強い。なかでも、全国紙ではあまり取り上げられないような地方文学賞や地方文学館・図書館のイベントに注目が集まっていることがわかる。中央の文壇だけが文学ではないのだとあらためて示された形といえるのではないだろうか。

第20位~第11位

第20位: 姫路文学館が第2回藤原正彦エッセイコンクールを募集中  (7/13)
第19位: 林芙美子文学賞リニューアル記念で井上荒野x角田光代x川上未映子のトークショー開催 (6/14)
第18位: 第3回新潮ミステリー大賞発表 新下なおき氏が受賞 (8/2)
第17位: とらのあな電子書籍がオープン、二次創作も堂々販売 (7/14)
第16位: 第52回谷崎潤一郎賞、絲山秋子さんと長嶋有さんに決定 (8/24)
第15位: 井上ひさしや筒井康隆の自信作は?「私自身の一冊」展が復刻開催中! (6/1)
第14位: 徳間書店のCOMICリュウ、早くもAmazonの締め上げで読み放題離脱か (8/24)
第13位: あらためて宗教について学びたい人へ 『図解 世界5大宗教全史』が発売  (6/29)
第12位: 宝島社、「まくら」付き書籍を発売 (12/3)
第11位: 最もノーベル文学賞に近い日本人?『吉増剛造展』が東近美で (6/6)

こちらも引き続き、文学賞やイベント関連情報が強い。一方で、Kindle Unlimitedに関するニュースや宝島社の奇抜な出版方法にも注目が寄せられているのは、はめにゅーならではの特徴といえるかもしれない。文学を語るときにテキストにだけ言及していればよい時代はもう終わったのだ。出版・流通の潮流によって形成されるコンテクストも、これからの文学の読解には欠かせない要素となるだろう。

第10位~第4位

第10位: 小学生の夏休み読書感想文 どんな本を選んでいる? (7/1)
第9位: 第53回文藝賞が決定 町屋良平氏「青が破れる」に (9/7)
第8位: 「ハヤシライスの日」に丸善ジュンク堂書店がレトルトハヤシを新発売 (9/9)
第7位: 大阪一売れない本屋「青空書房」の名物店主・坂本健一氏が93歳で逝去 (7/8)
第6位: 文芸社が草思社・文芸社W出版賞で原稿募集中 (6/21)
第5位: 第155回芥川賞に村田沙耶香、直木賞に萩原浩 (7/19)
第4位: 第40回すばる文学賞が決定 春見朔子氏「そういう生き物」が受賞 (9/7)

いよいよベスト10。一般紙でも取り上げられるようなメジャーな話題とはめにゅーならではの話題が混在しているのが面白い。10位・8位・7位あたりと芥川賞・直木賞のニュースが肩を並べるニュースサイトは、世界広しといえどもはめにゅーぐらいかもしれない。今後も、どちら側に歩み寄るでもなく、良い意味で節操なく文学ニュースを取り上げていきたい。

第3位

1ヶ月で800冊!正体不明の本「文庫X」が話題 (8/29)

2016年のアクセスランキング第3位は、出版不況に一石を投じた謎の本「文庫X」の話題だった。地方都市の一書店から全国へとムーヴメントが広がり大きな関心を集めたという事実は、まだまだ本や書店のもつ潜在的なパワーが衰えていないことを痛感させてくれた。12月には正体を解禁するイベントも開かれているが、その詳細については、ここではあえて紹介しない。興味をもった人はぜひ自分で検索してみてほしい。

第2位

文豪ストレイドッグスと中原中也記念館がコラボ (6/10)

2位には、なんとも意外なニュースがランクインした。いや、「文豪ストレイドッグス」といえば2016年に絶大な人気を博したアニメなので、その関連ニュースにアクセスが集まること自体は不思議ではない。しかしこの記事で紹介しているのは、7月末から9月末までの2ヶ月間しか会期のなかった企画展なのだ。にもかかわらず年末まで安定したアクセスを記録しているという点は特筆に値するだろう。大きな括りでの「文学」としては昨年最大のヒットといえる。

第1位

日本SF新人賞作家天野邊が警察より脅迫を受ける 4日、昼過ぎ (10/7)

2016年に最も注目を集めたニュースは、天野邊のツイートに端を発した「表現の自由」を脅かすニュースだった。2位以下を大きく引き離してのダントツ1位であり、関心の高さは数字上でも如実に窺える。文学活動に国家権力が介入したこの事件は、すべての文学愛好者にとって他人事ではないはずだが、大手メディアで取り扱われることはない。こうしたニュースが年間トップとなったことは、実にはめにゅーらしい現象といえるのではないだろうか。

 

はめにゅーでは、2017年も引き続き硬軟織り交ぜて広く文学ニュースを取り上げていきたい。本年もご愛読いただければ幸いである。