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公共図書館でのマイナンバー利用 全国に先駆け27日より姫路市で

11月27日(日)より、姫路市の図書館ではマイナンバーカードを貸出カードとして使えるサービスがはじまる。すでに総務省は、来夏を目処に全国の図書館でマイナンバーカードを利用できるようシステムを整備する意向を表明しているが、姫路市の試みはそのテストケースとして注目だ。

姫路市は、2016年11月27日(日)より図書館利用にマイナンバーカードを使えるようにすると発表した。対象は姫路市在住・在勤・在学の利用者で、事前登録をすることによりマイナンバーカードを貸出カードのかわりに使えるようになる。利用者の利便性をより高めることが目的だ。

このニュースに先立ち、総務省は今月はじめ、来夏を目処にマイナンバーカードでの図書館利用を促進する意向を表明していた。2016年11月現在、公立図書館が設置されている自治体は全国1741のうち1350ある。全国的なシステムを整備することができれば、利用者はひとつのカードで複数自治体の図書館を利用することが可能になるため、利便性は飛躍的に向上するだろう。また、カードの更新など煩わしい手続きを減らすことができるというメリットも考えられる。

他方で、これを不安視する声も少なくない。日ごろどのような本を読んでいるかというデータには、個人の嗜好、ライフスタイル、信条、信仰などプライバシーに関わる部分が大いに反映されやすいためだ。万一情報が流出してしまうと、いくらでも悪用することが可能だろう。さらに、考えたくないことではあるが、公権力が秘密裏に覗き見るようなことがあれば内心の自由すら脅かされかねない。

また、この仕組みを導入したところでどれだけの利用者が活用するのかも微妙なところだ。現在でも住基カードを図書館カードとして使える自治体は少なくないが、図書館勤務者に声によれば、実際には住基カードで本を借りる利用者はほとんどいないという。税金の無駄遣いになるだけではないかという懸念もある。

今回の姫路市の試みは、全国に先駆けたテストケースと捉えることが可能だろう。ひとまずは、姫路市の動向を見守っていきたい。