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北海道日本ハムファイターズ、書店・図書館不足の道民のため1,716冊の書籍を寄贈

一般社団法人北海道ブックシェアリングのブログより、本に囲まれる中島卓也内野手と鍵谷陽平投手

プロ野球チーム・北海道日本ハムファイターズは、ファンから寄せられた1,716冊の書籍を一般社団法人北海道ブックシェアリングに寄贈したと発表した。北海道は慢性的な書店・図書館不足の状態にあり、地元の人気チームがこうした地域貢献を行うことの意義は大きい。

北海道日本ハムファイターズは2016年11月9日(水)、「グラブを本に持ちかえて」キャンペーンの一環として、1,716冊の書籍を一般社団法人北海道ブックシェアリングに寄贈したと発表した。書籍は公式戦開催日にファンから持ち寄られたもので、整理・分類のあと北海道内の公民館・保育所等に提供される予定となっている。

この背景には、北海道が深刻な書籍不足に陥っているという実情がある。道内には1軒も書店のない自治体がめずらしくなく、公共図書館の設置率も全国都道府県でワースト5に入る。興味のあるなし以前に、そもそも北海道の人々は活字に触れる機会が少ないという問題点があるのだ。

そこで、地元の人気スポーツチームである北海道日本ハムファイターズが2014年からはじめたのが、読書促進キャンペーン「グラブを本に持ちかえて」だった。読み終えた書籍をファンから募るという今回の活動も、キャンペーン初年度から実施されているものだ。2015年は481冊に留まったが、3回目となる今年はチームが強く動員数が多かったためだろうか、1,716冊と前年の3倍以上の書籍が集まった。

ほかにも同キャンペーンでは、これまでに監督や選手の推薦図書を紹介するリーフレットの配布や、オリジナル絵本「もりのやきゅうちーむ ふぁいたーず」の制作、現役選手による読み聞かせ会などが企画されており、いずれも好評を博している。

地域密着をスローガンに2004年より北海道へ移転したファイターズは、13年間で5度のリーグ制覇・2度の日本一という輝かしい成績を残している一方、このようにさまざまな形での社会貢献活動も行っている。ただのレジャーとしての役割に留まらず、真の意味での地域振興を目指すことが、これからのプロスポーツビジネスには求められているのだろう。