はめにゅー

9月7日(水)発売の『新潮』2016年10月号に、加藤典洋氏「シン・ゴジラ論(ネタバレ注意)」が掲載

まだ映画『シン・ゴジラ』を見ていない人は、『新潮』10月号を読んではいけない。この記事はネタバレなしなので、ご安心を。

はめにゅー「目次だけで見る文芸誌2016年10月号」で既にお伝えしている通り、9月7日(水)発売の『新潮』2016年10月号に、加藤典洋氏「シン・ゴジラ論(ネタバレ注意)」が掲載されている。加藤典洋氏は1948年生、1972年東京大学文学部仏文学科を卒業。1985年に『アメリカの影』でデビュー。現在は文芸評論家、早稲田大学国際教養学部名誉教授である一方、『さようなら、ゴジラたち―戦後から遠く離れて』を著すなど、大のゴジラ好きとしても有名である。

本論は同氏が小学校の行事として見た、1954年公開の第一作『ゴジラ』と、その戦後の象徴としての役割を終え、新たな生命を得た『シン・ゴジラ』を比較しながら進んでいく。加藤氏の代表作『敗戦後論』が示す通り、これは同氏の得意分野である。

また、『シン・ゴジラ』のキャッチコピーである「現実ニッポン虚構ゴジラ」にも鋭く切り込み、さらには「タブーへの挑戦」、「ゴジラとは何か」と、大変読み応えのある論を展開。それと同時に、「めっちゃ早口で言ってそう」を体現したような、実に生き生きとした筆である。映画のワンシーンを記述した文章は、簡潔でありながら再現性が高く、いったい加藤氏は何回『シン・ゴジラ』を見たのだろうか、と思わせる。

さて、本論は論題にもある通り、ネタバレ注意である。まだ映画『シン・ゴジラ』を見ていない人は読んではいけない。一切のネタバレなしに「シン・ゴジラ」を見ることができた貴方は、真に幸福な人である。本論を読んで、もう一度見に行こう。できればIMAXで。