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椋鳩十『マヤの一生』を管弦楽にのせた朗読劇に 終戦記念日を前に新宿で

児童文学作家・椋鳩十の代表作『マヤの一生』をモチーフとした朗読劇『「室内管弦楽」と「朗読」によるマヤの一生』が、2016年8月12日(金)に新宿・牛込箪笥区民ホールで開催される。終戦記念日間近のこのタイミングで戦争児童文学の金字塔である本作に親しむことは、大人にとっても子供にとっても貴重な体験となるだろう。

『マヤの一生』は、椋鳩十が1971年に発表した児童文学作品だ。国際アンデルセン賞国内賞、児童福祉文化奨励賞、赤い鳥文学賞など数々の賞を受賞した作品で、日本を代表する戦争児童文学だといえる。しかし、よくある戦争児童文学のように高らかに戦争反対を叫んだり、説教臭かったりするわけではない。マヤというのは椋鳩十が実際に飼っていた犬の名前であり、結末以外はほぼ実話だ。動物とのふれあいを通じて戦争の痛ましさを伝えているのが特徴で、動物文学の名作だともいえる。

今回の朗読劇では、作曲家・小島佳男による室内管弦楽をバックに、舞台女優・迫水由季が朗読を担当する。すでに小島佳男は『マヤの一生』をモチーフとした組曲を発表しており、今回の朗読劇はそのCDの発売1周年を記念して開催されるものだ。

当日券も出るようなので、時間のある人はぜひ訪れてみてはいかがだろうか。読書感想文の課題としてもしばしば取り上げられる名作なので、特に小さい子供のいる人にはオススメしたい。

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