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発見されたばかりの『学問のすゝめ』初版本を福澤記念館で特別公開

1872年に発表されベストセラーとなった福澤諭吉『学問のすゝめ』の初版本が、大分・福澤記念館で7月30日(土)より特別公開中だ。つい先日中津市内で発見されたもので、東京以外で初版本が確認されたのは今回が初のこととなる。

大分県中津市の福澤記念館で、2016年7月30日(土)より福澤諭吉の代表的著書『学問のすゝめ』の初版本が特別公開されている。初版本は現在まで8冊程度しか発見されておらず、非常に貴重な資料となる。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」の一節も有名な『学問のすゝめ』が最初に発行されたのは、1872年2月のことだった。慶應義塾の活版印刷機を用いて刷られたもので、初版の発行数はかなり僅少だったと考えられている。第2版が発行されたのがわずか4ヶ月後だったことからもそれは窺えるだろう。しかも、需要に応えるため2版以降は木版での増刷となっており、大ベストセラーとなっていたことがわかる。

今回の初版本は、中津市の地方史研究家で福澤諭吉に関する著書も多く残していた故・今永正樹氏の蔵書から発見されたものだ。遺族から寄贈された1,600点に上る資料を整理していた学芸員たちによって確認された。資料の中には木版刷りの2版本もあり、このたびの特別公開では初版本と2版本が並べて展示されている。

展示そのものは10月2日(日)まで続くが、初版本発見記念として小中高校生は8月いっぱいまで半額で入館することができる。もともと『学問のすゝめ』の初編は中津の学生たちのために書かれたものだったので、なかなか粋な対応といえるだろう。また、復刻本も1冊400円で販売しているので、こちらも手にとってみてはいかがだろうか。