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「寄生獣」トリビュートアンソロジー 「ネオ寄生獣」発売

「寄生獣」のトリビュートアンソロジーが7月22日に講談社から発売となった。この「ネオ寄生獣」は、月刊アフターヌーンに2014年から2年に渡って掲載された作品群を一冊にまとめたものである。

1988年~1995年に連載された漫画「寄生獣」。作者の岩明均にとって二作目で、デビューから間もない20代後半で手掛けた作品。メディアミックスがない状態であったにもかかわらずその異色の質の高さにより連載中から注目を集める。1993年に講談社漫画賞一般部門、1996年に星雲賞コミック部門を受賞した。全10巻は完結して20年経つ今も売れ続けており、現在、総販売数1300万冊を超えている。
 
当作品は2014・2015年に映画化。往年のファンにとっては意外性はあったものの嬉しいものであっただろうし、なによりこの映画化は中高生を中心に新たなファンを生んだ。そんななか、間髪入れずまた新たな展開を迎える。それがトリビュートアンソロジー「ネオ寄生獣」である。昨日7月22日に発売となった。
 
参加した作家は、萩尾望都・太田モアレ・竹谷隆之・韮沢靖・真島ヒロ・PEACH‐PIT・熊倉隆敏・皆川亮二・植芝理一・遠藤浩輝・瀧波ユカリ・平本アキラ。紫綬褒章受章の少女漫画家・萩尾望都は、人間とパラサイトのはざまで存在意義を問いながら絶命した田宮良子の遺児のその後を描く。往年のファンにとっては田宮良子を偲ぶ思いで当作品に触れることになるだろう。
 
寄生獣には様々な魅力があった。戦闘の展開は、漫画だからこそのテンポと歯切れよさがあった。恋愛感情、親子の心情、そして異物との交流が率直にまっすぐに描かれていた。出会いと別れについての倫理観は、曇りのない質実なものがあった。様々な魅力がちりばめられた作品だった。
 
様々な作家によって息を吹き込まれよみがえる「寄生獣」。往年のファンだけでなく新たなファンにとっても嬉しいニュースであろう。