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遅咲きの児童文学作家・森はなの特別展がゆかりの地で開催中

64歳でデビューした遅咲きの児童文学作家・森はなの特別展が、7月1日(金)から17日(日)まで兵庫・高砂市立図書館で開催中だ。高砂市は作家になる以前の森が小学校教員として教鞭を執った場所であり、地元でいかに愛されているかがうかがえる。

児童文学作家・森はな(1909~1989)の特別展が7月1日(金)より兵庫・高砂市立図書館で開催中だ。森は作家に転身するまで高砂市内の小学校で教員をしており、その縁から高砂市では特に人気が高い。今回の展覧会では、現在入手困難となっている著作や、挿絵の原画など70点の資料が展示されている。

児童文学ファンにとって、森はなといえば「遅咲きの新人」という代名詞でお馴染みだろう。森が本格的に作品発表をはじめたのは、1960年に51歳で教員を退職してからのことだった。初の出版はそれからさらに10年以上が経った64歳のこと。この処女出版作『じろはったん』は大きな話題を呼び、第7回日本児童文学者協会新人賞を受賞している。

以後も、夫の病死や息子の事故死を乗り越えながら創作活動を続け、絵本にっぽん大賞(日本絵本章の前身)や加古川文化賞など数々の賞を受賞した。その功績は地元・兵庫では高く評価されており、出身校では毎年彼女の作品をモチーフにした音楽劇が演じられているほどだという。近年ではついに、「森はなの生涯をNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)にしてもらおう」という運動まで盛り上がっているそうだ。たしかに、ここ10年ほどの朝ドラの傾向を考慮すれば、あり得なくもない話ではある。

今回の特別展では充実した年表も用意されているので、未来の朝ドラを予習するつもりで、その歩みをじっくりと辿ってみてはいかがだろうか。