はめにゅー

あらためて宗教について学びたい人へ 『図解 世界5大宗教全史』が発売 

新しい切り口の宗教解説書である中村圭志著『図解 世界5大宗教全史』が発売された。最新ニュースを掘り下げたい人のみならず、古今東西の名作文学をより深く味わうためにも、あらためて宗教についての見識を深めてみてはいかがだろうか。

2016年6月22日(水)、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンより 『図解 世界5大宗教全史』(中村圭志著)が出版された。仏教、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンドゥー教の5つの主要宗教について図解入りで解説されており、それぞれの歴史や慣習を比較しながら理解を深めることができる。

昨今は、日々のニュースに宗教関連の話題が登場する機会が非常に多い。だが、主要宗教それぞれの特徴をしっかりと把握している人は案外少ないのではないだろうか。といって今さら人には聞けないし、自分でゼロから勉強するには時間が足りない――そんな人に最適なのが本書だ。

本書の特徴は、すべての章を1人の著者が書いているという点にある。類似の書籍はこれまでにも数多くあったが、従来のものは、宗教ごとにそれぞれ専門家が解説を担当するケースが多かった。正確性・専門性の観点からいえば分業体制の方に分があるかもしれないが、各宗教の概略を俯瞰して客観的に比較するためには、全体を1人だけで執筆する方が適切だ。本書を熟読すれば、ニュースで宗教の話題が出てきても及び腰にならずに済むのではないだろうか。

日本では長年、政治と宗教と野球の話はしないのがビジネスマナーだとされてきたが、それは決して「宗教のことを知らなくてもいい」という意味ではない。宗教的に無知な人間は、宗教の話題を巧妙に避けることなどできないからだ。混沌を極める現代の世界情勢において、世界の主要宗教についての基礎知識をしっかりと身につけておくことは、大人の嗜みと言える。

何より、文学ファンであるならば宗教知識は不可欠なものであるはずだ。文学が人類の思索や苦悩や営為を反映したものであるならば、宗教文学でなくともその行間には信仰や宗教規範がびっしりと詰まっていて当然だ。あらためて宗教についての知見を広めることで、読み慣れたはずの愛読書もまた違った角度から読むことができるかもしれない。