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湯ヶ島『檸檬忌』が16年ぶりに開催 関連書籍も38年ぶりの復刊

梶井基次郎が病気療養のために逗留していた伊豆湯ヶ島の地で、2000年以来16年ぶりとなる『檸檬忌』が開催される。梶井と湯ヶ島との交流をまとめた書籍も38年ぶりに復刊されたので、あわせてチェックしたい。

2016年7月19日(火)、静岡県伊豆市の旧湯ヶ島小学校で『檸檬忌』が行われることになった。檸檬忌は早世の文豪・梶井基次郎を偲ぶ文学忌として馴染み深いが、湯ヶ島での開催は16年ぶりとなる。

湯ヶ島は、生前の梶井が病気療養のために逗留していた地として知られている。特に、川端康成から紹介されたという旅館「湯川屋」はお気に入りだったようで、所用で他の土地へ遷ることがあっても幾度となく舞い戻ってきた記録があるほどだ。

そうした縁から長年にわたって開催されていたのが、湯ヶ島での檸檬忌だった。主導していたのは、のちに湯川屋の主人となった安藤公夫氏だ。安藤氏には『梶井基次郎と湯ヶ島』という編著もあり、梶井と湯ヶ島の交流を後世に残すべく尽力してきた。ところが1996年に安藤氏が逝去すると、その意志を継ぐことは難しくなってしまい、2000年を最後に檸檬忌が開催されることはなくなっていた。

今回16年ぶりに湯ヶ島の檸檬忌が復活することになったのは、井上靖文学館の尽力によるものだ。井上靖文学館では、井上靖に限らず伊豆にゆかりのある作家を広く取り上げており、今回の檸檬忌もそのプロジェクトの一環といえる。定員は30名となっているので、興味のある人は早めに応募しよう。

また、長らく絶版となっていた安藤氏の『梶井基次郎と湯ヶ島』も、井上靖文学館によってこの6月に復刊された。檸檬忌参加費にはこちらの書籍の購入費も含まれているので、あわせてチェックしたい。