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第17回日本歴史学会賞発表 藤田佳希氏受賞

6月22日、第17回日本歴史学会賞が発表された。「源経基の出自と『源頼信告文』」(吉川弘文館「日本歴史」2015年6月号掲載)を執筆した藤田佳希氏に決定。武士のルーツとは? 武士とは何か? という武士論にまで通じうるテーマと構想を持ち、かつ先行の文献への目配りも確かである、ということだ。

第17回日本歴史学会賞が発表され、「源経基の出自と『源頼信告文』」(吉川弘文館「日本歴史」2015年6月号掲載)を執筆した藤田佳希氏に決定した。7月9日(土)開催の評議員総会において、本賞が贈呈される。藤田佳希氏は1987年7月、栃木県生まれで、慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了後、現在、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程に在籍している。

日本歴史学会は、「日本歴史の研究と歴史知識の普及を図ること」を目的に、1949年に設立された団体であり、主たる事業は月刊雑誌『日本歴史』(吉川弘文館発行)の編集。約8,000名の会員数で、事務局を吉川弘文館編集部内に置いている。2000年、「日本歴史学会賞」を制定し、『日本歴史』掲載の論文の中から、完成度の高い論文および問題提起に富んだ論文を主に選考している。

今回受賞した論文は、頼朝などの武門源氏のルーツを巡る論文である。武門源氏の祖は清和源氏、というのが定説であるが、そうではなく陽成源氏である、とする説もまた明治以来有効であり、その根拠となる文献が『源頼信告分』だった。藤田氏は『源頼信告分』を読み解き論争に決着をつけるかたちの論文にまとめたということだ。さらなる研究に深化に期待したい。