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宮沢賢治生誕120年にちなみ大阪府立中之島図書館でイベント開催

今年は宮沢賢治生誕120周年であり、各地で様々なイベントが行われている。総合文化施設への進化の道を模索中の大阪府立中之島図書館でも宮沢賢治のイベントが開催される。

2016年4月にリニューアルオープンされた大阪府立中之島図書館で宮沢賢治生誕120周年記念イベントが開催される。6月25日には音楽&朗読イベントが開催され、7月からは宮沢賢治の絵本の原画展が開催される。音楽イベントは入場料がかかるが、原画展は無料。

中之島図書館は今年創立112年を迎えた歴史ある図書館。ネオ・バロック様式の壮麗な建築も目を引く重要文化財である。おそらくは大阪府民にとってのソウル・ライブラリーであり、ある種の文化的ランドマークとなっている。その中之島図書館があわや廃止の憂き目にあったのが2012年の橋本市政。「あんなところに図書館は必要ないのでは?」との意見が橋本市長と松井府知事の間で交わされたという報道があった。その後、結局は文化的拠点として活用していくだけだということに落ち着いたのだが、その流れの一環としてビルメンテナンスなどを手掛ける大阪の株式会社アスウェルが主催する形でこのイベントが開催される形だ。

橋本徹氏は在任中に「文楽のストーリーが面白くない」という主旨の発言をしたことも報道されたとおり、非文化的テクノクラートだが、武雄市のTSUTAYA図書館について詳しい方なら御存知の通り、近年の図書館へ向けられる視線は厳しい。予約待ちベストセラー寄付要望やブックオフの新古本大量納入疑惑など、「それが図書館本来の姿なのか?」と思われるような施策が全国のそこかしこで起こっている。住民の要望に応えるという観点から、マスを取っていく戦略が有効なのは理解できるが、長期的に見てそれが「パンとサーカス」以上の意味を持つかどうかは甚だ疑問だ。大阪に宮沢賢治よりも取り上げるべき詩人は数多くいるはずである。