太宰治の小説「人間失格」が、「HUMAN LOST 人間失格」として近未来世界を舞台にアニメ映画化されることが分かった。

文豪・太宰治が最晩年に著した小説「人間失格」はその鋭い人間描写と内容から、今でも多くの人々に読み継がれる名作となっている。その「人間失格」が、近未来の日本に舞台を移して「HUMAN LOST 人間失格」として劇場アニメ化されることが発表された。「HUMAN LOST 人間失格」には、監督には「アフロサムライ」などで知られる木﨑文智、スーパーバイザーにはアニメ「PSYCHO-PASS」や映画「踊る大捜査線」シリーズで知られる本広克行、脚本には「天地明察」などで知られる小説家の冲方丁などを揃え、現代日本を代表をする多くのクリエイターが関わっている。

また、22日にアメリカのシカゴで開催されたポップカルチャーイベント「CHICAGO COMIC & ENTERTAINMENT EXPO(C2E2)」では木﨑文智監督を始めとした関係者が登壇し、木崎監督は2015年から掛かりきりで作品に取り組んできたことを明らかにした。また、プロデューサーで株式会社スロウカーブ代表取締役の尾畑聡明は「AKIRAや攻殻機動隊のような世界に通底する日本のSci-Fiアニメを今一度世界に向けて発信したい、そんな想いから2015年に企画がスタートした。太宰治氏の「人間失格」のアニメリメイクのネタを元に、大胆にSci-Fiアクションへと昇華したら面白くなるかもしれないと考え、一気に企画を練り上げた。」と意気込みを語っている。これからのまだ明かされている情報は多くは無いが、年内公開に向けこれから多くの動きが見られるだろう。太宰治ファンにとっても、またアニメファンとしても期待したい作品である。

「HUMAN LOST 人間失格」

原案:太宰治「人間失格」より
スーパーバイザー:本広克行
監督:木﨑文智
ストーリー原案・脚本:冲方丁
キャラクターデザイン:コザキユースケ
コンセプトアート:富安健一郎(INEI)
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
企画・プロデュース:MAGNET/スロウカーブ
配給:東宝映像事業部

<CAST>
大庭葉藏(おおばようぞう):宮野真守

 

劇場アニメ「HUMAN LOST 人間失格」は2019年内に公開される予定。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。