フィンランド発の有名なキャラクター達を紹介する「ムーミン展」が、4月9日から森アーツセンターギャラリーで開催される。

ムーミンは、フィンランドの作家トーベ・ヤンソン(1914~2001)の手により1939年から45年の間に形作られ生み出されたキャラクターである。トーベは10代の頃、寄宿先の叔父エイナルからつまみ食いを注意された時に、「ムーミントロール」というお化けの話を聞き、その愉快な性質を深く印象付けられた。1939年から第2次世界大戦が始まりフィンランドもソ連の侵攻を受けると、反戦主義者のトーベは政治風刺雑誌「GARM」に権力者を揶揄するイラストを投稿し始め、そこに後のムーミンの原型となるキャラクターも描かれる様になった。終戦後、トーベは児童文学としてのムーミンシリーズを執筆し始め、第三作の「たのしいムーミン一家」から世界的に有名となった。日本でも数回に渡りアニメ化されるなどして深く親しまれている。

この「ムーミン展」は、日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念して開催される。フィンランドのタンペレ市にあるムーミン美術館から提供された、ムーミンシリーズ9作品を網羅するトーベ直筆のスケッチや挿絵など500点の貴重な資料が展示され、より深いムーミントロールたちの世界を感じる事が出来る。改めてフィンランドとムーミンたちについて親しめる展覧会となりそうだ。

「ムーミン展」は、東京・六本木の六本木ヒルズ森タワー52階にある「森アーツセンターギャラリー」にて、4月9日から6月16日まで開催される。詳しい情報は下記リンクを参照のこと。