1950年代から60年代にかけて数々の有名漫画家が青春を過ごしたアパート「トキワ荘」が、来年3月に復元されることとなった。

東京都豊島区に存在したアパート「トキワ荘」では、1953年に手塚治虫が入居したのを皮切りに、寺田ヒロオや藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など多くの漫画家が入居し、後の有名漫画家たちが互いに切磋琢磨しつつ青春を過ごした。その後、トキワ荘で生活した漫画家たちがその日々やエピソードを「トキワ荘物語」や「まんが道」など漫画で伝える様になり、70年代からは漫画の聖地として知られる様になった。トキワ荘自体は1982年に取り壊され現在は残っていないが、今も多くの漫画ファンなどに偲ばれ、様々なモニュメントや、あるいは漫画家支援のプロジェクト名などにその面影を残している。

東京都豊島区は、トキワ荘元所在地の近くにある南長崎花咲公園に、トキワ荘の外観を復元した「マンガの聖地としまミュージアム」(仮称)を設立して漫画やアニメなどの文化を発信する拠点とする計画を立て、今年1月15日に工事を着工した。ミュージアムはトキワ荘と同じ2階建てで、1階は居住した漫画家の作品展示、2階は当時の部屋や生活を再現展示すると言う。費用には全国の漫画ファンによるふるさと納税が一部充てられている。来年3月22日の開館を目指しているとされ、観光需要の増加や漫画文化の発信強化が見込まれている。是非完成を楽しみに待ちたい。

「トキワ荘」は来年2020年3月に「マンガの聖地としまミュージアム」(仮称)として復元される。詳しい情報は下記公式サイトを参照のこと。