2018年11月に「はめにゅー」で公開された記事の中から、人気の高かった記事をおさらいする。忙しくて毎日は「はめにゅー」をチェックできないという人も、この機会に話題の文学ニュースをまとめて確認しておきたい。昨月はまさにNovelJamや文学フリマなど文芸界隈が盛り上がった一月であったが、どのような文学ニュースが読まれたのだろうか。第10位からご紹介する。

 

第10位~第4位

第10位:村上春樹が母校早稲田大学に自身の資料1万点以上を寄贈 37年ぶりの記者会見出席(2018年11月5日 Juan.B)
第9位  :第27回文学フリマ東京、11月25日に開催 文フリで破滅派に会おう(2018年11月21日 Juan.B)
第8位  :乃木坂46の高山一実が小説家デビュー 11月28日に単行本「トラペジウム」発売(2018年11月3日 Juan.B)
第7位  :「仏教まんが」の青山書院が76年の歴史に幕 在庫無くなり次第閉店 (2018年11月1日 Juan.B)
第6位  :【訃報】香港の武侠小説家、金庸が死去  94歳(2018年11月1日 Juan.B)
第5位  :芥川賞作家・多和田葉子の「献灯使」が全米図書賞を受賞 米文学賞の最高権威(2018年11月15日 Juan.B)
第4位  :第71回野間文芸賞は橋本治「草薙の剣」に決定 (2018年11月5日 Juan.B)

 

アイドルの小説家デビューから仏教まんが書店の閉店まで、バラエティ溢れるニュースが多い11月となった。ドイツ在住の小説家である多和田葉子の全米図書賞受賞は、日本文学という枠を超えた出来事のように感じられる。文学フリマに関するニュースもランクインした。今回の「紙の破滅派」14号は「元号」がテーマであり、多種多様な小説が掲載された。これを読めば来年の改元も怖くないだろう。多分。

 

第3位

新潮12月号にヘミングウェイ晩年の未発表小説「中庭に面した部屋」が掲載 11月7日発売 (2018年11月1日 Juan.B)

ヘミングウェイの幻の作品の邦訳に関するニュースが第三位となった。ヘミングウェイが生前の公開を拒んだ理由は何だったのだろうか。50年以上の時を超えてこの小説にヘミングウェイが託したメッセージとは何だろうか。

 

第2位

【混血混沌ルポ】NovelJam2018秋 八王子の山奥に破滅派の奮闘を見た (2018年11月30日 Juan.B)

藤城孝輔氏や波野發作氏始め破滅派からの参加者も多いNovelJamのルポが第二位となった。これに関しては是非記事を読んで頂くほかないが、NovelJamはとても面白いイベントである。

第1位

「終わりにしよう天皇制2018」集会、11月25日に開催 栗原康、森美音子らも登場(2018年11月12日 Juan.B)

この様なニュースが一位になるのも「はめにゅー」ならではである。案外天皇制に反感を抱いている人も多いのだろうか。しかし思いは秘めているだけでは形にならない。行動あるのみだ。……と言う視点もあるだろう。来年5月の改元に向けメディアが殆ど称賛ないし祝賀ムード一色の中、この様なイベントも重要ではないだろうか。

 

以上、11月にアクセス数の多かったニュースTOP10をご紹介した。12月のはめにゅーにも乞うご期待である。