2018年11月23日から25日にかけ、八王子の大学セミナーハウスで文学イベント「NovelJam 2018 秋」が開催された。このイベントには破滅派から波野發作氏が編集として、藤城孝輔氏が執筆として参加している。(他に破滅派関係者として天王丸景虎氏や、以前文フリ東京でブースを半分貸してくれたサークル「グローバルエリート」の方も参加している。)
会期二日目となる11月24日、Juan.Bは波野氏の紹介及びNovelJam当局の厚意のもと、NovelJam取材を行った。当時の様子は「はめにゅー」のツイッターアカウント「ミニ子」で実況も行った。ここで改めて未公開画像公開やイベントの来歴説明も兼ねてNovelJamの様子を振り返っていきたい。
・そもそもNovelJamとは何か
NovelJamはNPO法人日本独立作家同盟と他BCCKS等の協賛の元、2017年(企画は2016年)に始まったばかりの新しいイベントだ。公式サイトでは『「著者」と「編集者」と「デザイナー」。チームで挑む、集中創作道場。』と説明している。「ノベルジャム」と名前に含まれている通り公式ではこのイベントをジャムセッションに例えており、また、参加者にはハッカソンに例えている人もいる。
ロックやジャズなどの音楽文化では、事前の用意や打ち合わせなしにミュージシャンが集まり即興演奏することを「ジャムセッション」と呼ぶ。またハッカー文化においては、プログラマーやハッカー、他様々な技術者が一堂に会し、提示された目標に向けて各チームの特色を出しながらソフトウェア制作を行いつつ研鑽や交流も行うイベントを「ハッカソン」と呼ぶ。NovelJamはまさにこれらの文学版である。
(2018年秋現在のルールでは)NovelJamは基本的に合宿形式となっており、3日間を八王子の大学セミナーハウスで過ごす。1チームは、小説家2名・編集者1名・デザイナー1名の計4名で構成される。チーム構成は初日に行われる。NovelJam当局から初日に発表されるお題に沿い、創作漬けの3日間を送る。ゲストによる、セルフパブリッシングや創作に関する貴重な講演を聴ける機会もある。3日目の午前8時に最終稿を提出し、作品を販売開始、プレゼンタイムを経て審査発表となるが、受賞のチャンスは二つある。一つ目は三日目の夜に当日審査員により行われる。もう一つは約二か月の販売期間を経て、販売実績なども考慮されて審査される来年2月1日の表彰でありこちらはNovelJam 2018秋グランプリと呼ばれる。様々な機会が考慮されるのがNovelJamなのだ。
当日審査員、グランプリ審査員には小説家、書店員、ゲーム作家と様々なタイプの経歴の人々が並んでいる。審査員の傾向を把握するのも戦略の一つだ。
・過去の開催と、破滅派
ここでは過去のNovelJamの簡単なあらましと、我らが破滅派との関わりに簡単におさらいしよう。各回の詳細な受賞作紹介やイベント詳細は公式サイトを参照されたい。また、波野發作による一参加者の視点からの戦略レポートも公開されているので是非こちらも参照してほしい。
・NovelJam2017(2017年2月4日・5日)
2017年2月に開催されたNovelJam2017では、初回と言うこともあり会期は二日間、会場は渋谷にある株式会社ブックウォーカーのセミナールーム、またチームは小説家と編集者のみで、まだチーム内の専業デザイナーはまだ存在しなかった。しかしエッセンスはすでに定まっている。NovelJam2017のFAQでは著者と編集者の関係をこう説明している。
Q:著者と編集者を募集したのは?
「セルフパブリッシング」といえば、執筆だけではなく、編集、校正、校閲、デザイン、制作、広告、販売など、すべてのことを1人でやる、というイメージが一般的です。しかし、すべてにおいて高いクオリティを保ちながら、1人でなにもかもできてしまうようなスーパーマンは、ごく一握りです。著者と編集者がチームとなって、ともに悩み苦労しながら作品を生みだすプロセスを体験して欲しい、という思いがあります。
NovelJam2017には著者・編集者計29人が参加、計17作品が電子書店で販売されるに至った。
NovelJam2017には破滅派から編集者として高橋文城と波野發作が、著者として牧野楠葉が参加している。
書影 | 著者・編集者等 | 受賞 |
『PAUSA』 澤俊之(著) 波野發作(編) 松野美穂(アートディレクター) 亀山鶴子(表紙デザイン・イラスト) |
NovelJam 2017 優秀賞 | |
『スパアン』 米田淳一(著) 波野發作(編) 松野美穂(アートディレクター) 有田満弘(表紙イラスト) 波野發作(表紙デザイン) |
NovelJam 2017 米光一成賞 | |
『世界を救っても恋は実らない』 マテバ牛乳(著) 高橋文樹(編) 松野美穂(アートディレクター) 亀山鶴子(デザイン) jitari(イラスト) |
NovelJam 2017 日本独立作家同盟賞 | |
『愚者ぐしゃ』 牧野楠葉(著) 田坂苑子(編) 松野美穂(アートディレクター) 亀山鶴子(デザイン) 有田満弘(イラスト) |
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『メテオライト』 結城紫雄(著) 高橋文樹(編) 松野美穂(アートディレクター) jitari(デザイン・イラスト) |
・NovelJam2018(2018年2月10日~12日)
2018年2月に開催されたNovelJam2018では、開催形式が現在に近づいた。チームにデザイナーが含まれるようになり、開催場所も現在と同じ八王子の大学セミナーハウスとなった。
NovelJam2018には破滅派から著者として高橋文城と牧野楠葉と天王丸景虎そして渋澤怜が、デザイナーとして波野發作が参加している。
書影 | 著者・編集者等 | 受賞 |
『バカとバカンス』 天王丸景虎(著) 野崎勝弘(編) 波野發作(デザイン) |
NovelJam 2018 イベント 優秀賞 | |
『ユキとナギの冒険』 牧野楠葉(著) ハギヨシ(編) 古海あいこ(デザイン) |
NovelJam 2018 イベント 優秀賞 | |
『REcycleKiDs』 ふくだりょうこ(著) 野崎勝弘(編) 波野發作(デザイン) |
NovelJam 2018グランプリ | |
『ツイハイ』 渋澤怜(著) ふじいそう(編) 澤俊之(デザイン) |
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『オートマティック クリミナル』 高橋 文樹(著) 澁野 義一(編) 嶋田 佳奈子(デザイン) |
NovelJam 2018藤井太洋賞 |
そして、NovelJam2018秋に至った。NovelJamはこれからも大きく発展しまた様々な変化を遂げるだろう。が、まずは取材である……。
・NovelJam2018年秋 観戦は突然に
10月初旬、破滅派に大ニュースがもたらされた。破滅派南海の雄、藤城孝輔がNovelJam2018秋に参戦することを明らかにしたのだ。波野發作も編集で参加するという。そして、破滅派の極左Juan.Bに取材の白羽の矢が立てられた。ここからは全てJuan.Bの視点によるものとなる。なお、©NovelJamと表記のある写真は筆者撮影でなくNovelJamの提供によるものである。
・藤城来京
藤城氏は現在沖縄に在住している。彼は去年の4月の合評会時に一度来京しており、その際も歓迎を受けているが、その時交流できたのは一日きりであった。今回は濃密な滞在になることが予想される。紆余曲折を経て破滅派では11月22日に藤城氏の歓迎会&ノベルジャム対策会議を開催し、藤城氏及び波野氏へのバックアップを固めた。その日、Juan.Bはぐでんぐでんになり、どろんどろんの会話を藤城氏に試みたが、覚えているのは別れ際に数十回も交わした握手と日程だけだった。NovelJam2日目の昼過ぎに伺うぞ。
・当日
11月24日。新宿から特急あずさにのり八王子へ。快適だが、この区間の車窓は地平線の向こうまで住宅で埋まり、あまり面白くない。八王子でバスに乗り野猿峠へ。バスに乗ること20分、野猿峠……この精力剤みたいな名前のバス停で降りると、あたりは山間の静かな環境であった。
第一回開催地のの渋谷よりは当然アクセスは悪いだろうが、暴動を起こしそうな大学生を隔離したり何かに専念するにはとても良い場所でもある。だからここにセミナーハウスを建てたのだろうか。
(©NovelJam)
階段を上り、共産圏みたいな趣のある建物のラウンジに入り、会場へ案内してもらった。会場には8つの机、すなわち8チームが存在している。どれが破滅派だったか。それよりもまず運営の方々に挨拶しなければ。
どこまで話が通っていたか私からは分からないが、スタッフの方々に話しかけると快く会場へ受け入れてくれ、更に取材札を頂いた。俺は取材者になったのだ。もう何も怖くない。俺は取材者だ。涙ぐみながら札を見つめていると、視界の隅に破滅派のTシャツ……そうだ、藤城氏チームが現れた。目的を思い出した……。
・幸運!「チームゴメラ」
藤城氏も波野氏も同じ机にいる!
「あーJuanさーん!」と熱烈に歓迎してくれた藤城氏と数十回目の握手を交わし、チームにあいさつする。創作はどんな調子だろうか。
著者の藤城氏と編集の波野氏は幸運なことに、同チームになっていた。事情を少しは知り合うもの同士、良い組み合わせになっただろう。事実、取材中を見た限りも、とても創作の調子は良さそうだった。チーム番号はG、ニックネームは「チームゴメラ」。爬虫類好きのデザイナー、ほさかなおさんの発案で、有名な怪獣の名前をミックスして出来た名前という。後にこのようなかっこいいマークが出来た。
(©BCCKS、©ほさかなお)
今回のNovelJamのお題は「家」だ。昨年は「平成」だった。破滅派合評会と同じくらい漠然としたお題が飛び出る場なんだなあ。そして推奨字数は一万字である。午後三時過ぎの到着時、藤城氏は「川の先へ雲は流れ」と題して6100字を既に書き上げていた。
先に書いた通り、一チームは著者2名、編集1名、デザイン1名である。ただしこの日はもう一人の著者であるニシカワリキさんは事情により会場におられなかったため、ここからの写真には現れない。もちろん、彼も大事なチームの一員である。また、「俺が来たせい」でおられない訳ではないのでそこは安堵した。いつかお会いしたいものだ。ここでは提供の写真で雄姿を紹介する。
(©NovelJam)(©NovelJam)
デザイナーは、ほさかなお(@ho222saka)さん。彼女はとても優秀なデザイナーであり、著者と編集者のイメージをすぐに最高の形で表現してくれる名人である。
波野の不敵な笑み。流石はNovelJam皆勤者だ。編集は文章の隅々まで及ぶ。文章の順列、句読点の位置、セリフの印象、その全てが作者の意図と、読者の読解の間のベストな位置を目指して編集される。藤城と波野の間では良い関係が芽生えていたようだ。
ありがたいことに、制作中の「川の先へ雲は流れ」の書影も見せて頂いた。
(画像は制作中のものです)
デザインは表紙の大まかな構成と要素を決めて描いて終わり、ではない。書影を見た時に最大限の効果……「あっコレ!」を発してもらうために、0.1mm単位で文字を移したり、透過率をわずかずつ変えていく作業が入念に行われる。そこはプロの物書きである藤城、プロの編集である波野、そしてプロのデザイナーであるほさかさんの絶妙な駆け引きの場だ。当然単なる取材の私が首を突っ込める場ではなかったが……意見を求められ、ありきたりな第一印象しか言えなかった。だが第一印象が大事なのだという。
(©NovelJam)
ところで、チームゴメラには一つ大きな物理的問題があった。机の横の足元、緑のガムテープで固定されたコンセントに何度もつまずくのだ。どんなに注意していても、ある時つまずく。俺も三回つまずいた。最終的にお手製の紙コーンが建てられたが、それすら俺は潰しかけた。是非気を付けたい。
それにしても……破滅派Tシャツ、略して「はめT」は目立つなー。
初日の集合写真。
(©NovelJam)
・会場 八社×四人×三すくみ×十六通り×∞の製作
ここまで書いてきたことは編集やデザイナーにとって当然かつ基本のことかもしれないが、それらが一つの机の上で三日間に凝縮され行われていることに思いを馳せてほしい。
ノベルジャムは、一つの机の上で三つの作業が同時に進行する。すなわち、執筆・編集(企画)・デザイン。もちろん全てが分業されたりするわけでもなく、実情はそれぞれのチームにより異なる部分もあるが、いわばそれぞれの机が一つの出版社になっているのだ。会場に8つの「出版社」があり、腹の探り合いも起きる。また、最終的には合本で印税を分け合う仲間でもある。
さらに、チーム内でも微妙な関係は存在する。基本的に著者・編集・デザイナーの三すくみの関係が基本だが、ここで思い出してほしいのは各チームに著者が二人存在することだ。それぞれ別の作品を作る二人の著者が、一人ずつの編集とデザイナーを「共有」する。ここにも微妙な作用が存在する。今回、チームゴメラは先述の事情でその様子が現れてはいないが、NovelJamに参加する際はこの関係も押さえておきたいところだ。と言っても殆どの場合、チーム内の雰囲気は和気あいあいとしていた。私も最初は創作中だから多少殺気立っているかと思ったものだが……。NovelJamで出来る知り合いや人間関係は終了後も長く続くことだろう。
同時に、NovelJamと言う場自体が様々な協賛協力の元に出来上がっていることも忘れてはならない。ここはハッカソンの要素が強いだろう。
NovelJamで完成した作品は後にゴールドスポンサーの電子書籍サイトBCCKSでグランプリまで売り上げを競うことになる。著名なクリエイター支援サイトpiece of cakeと小説投稿サイトエブリスタの後援も受けている。また、デザイナーにはWacomのペンタブが貸与されている。
NovelJamは、一人一人の作家が、感性をぶつけ合う場所でもある。審査員の目にかなうか、読者にどう読まれるか、しかしまず著者が物語をどう描きたいか……。
文法・描写の常識に従うか、否かという戦いもここでは存在するのかも知れない。こうした文法書も自由に借りられる形で置いてあった。
机の上の雑な雰囲気でスマホの影まで落として申し訳ないが(しかしどの机もこの様な具合で著者に最適化されている)、NovelJamの参加者向け要項である。
これを見れば分かる通り、単に三日目までに小説を書いて本に仕立てればよい訳では無い。様々なチェックポイントや目標が存在する。また、ワークショップやセミナーへの参加もある。無論、会場閉館後の時間外に自室で作業を続ける者も存在する。
最終稿提出用の籠。藤城氏も明日にはここに入れるのだろう。
NovelJamの作品集も拝見させてもらった。破滅派の功績が光っている。今回チームゴメラはどの様な立場を占めるのだろうか。
・八王子の山奥の愉快な面々
制作中の忙しい所を、波野氏の紹介と案内を受けつつ、様々なチームに挨拶に伺った。破滅派にとってはお馴染みの面子も多いだろう。
厨二病SFバーチャル作家芸人を名乗り破滅派にも登録している天王丸景虎氏。昨年の参加時には、自著「バカとバカンス」の宣伝とQRコードをプリントしたTシャツを着て街で宣伝したと言う猛者である。今回は編集としての参加である。
彼の参加している「ちーむもりさわ」。
ふくだりょうこ(@pukuryo )さん、杉浦昭太郎(@sugiura2772 )さんら受賞経験者が集う「いちばん堂」。非常に有力なチームだ。
執筆環境はほぼ全てパソコンで、流石に手書きの人は見かけなかった。ただ、デザイナーに関しては別で、会場でイラストを制作する方もいた。
(©NovelJam)
第24回文学フリマ東京で、破滅派に半ブース貸してくれたサークル「グローバルエリート」の一人が所属する、「BUKKOWASU」。あの後無事に台湾に帰ることが出来たそうで、何よりである。
おや、会場でプラモを作ってる人がいるぞ……。
素早くプラモを組み立ててしまう腐ってもみかん(@non_poli_impo )さんが参加するチーム「みかんグミ」。ちなみにこのプラモはチームゴメラに放置された。
NPO法人日本独立作家同盟の理事であり、ノベルジャムのプロデューサーを務めている、江口晋太郎(@eshintaro)さんがミニ子のシールを持って撮影に応じてくれた。ありがとうございます。ちなみにこのシールは、大学生に大人気になり某所で何十枚もばら撒かれた末、Juan.Bが持っていた最後の一つだった。とても感慨深いものがある……。
17時30分からは、スタッフ紹介番組の中継が始まった。
NovelJamでは外部への情報発信をとても重視している。私もぜひその一翼の一羽ぐらいは担いたいものだ。
・その後
チームゴメラの記念撮影。良い笑顔だ!
午後6時、夕食の時間である。創作にも皆一区切りつき、多くの人が会場を後にし始める。私もそろそろ撤収しようかと考えていたところ、夕食のお誘いを頂いた。会場の外へ出ると、街灯などもなくとても暗い道だ。そこへ、藤城氏が沖縄から持ち出してきた懐中電灯で道を照らしてくれた。さて食堂に向かうと、さすが大学セミナーハウスと言うべきか、大学の学食をそのまま移したような清潔な食堂があった。
今日はハンバーグ定食だ!わーい!……ここで白状すると、俺が頂いたのは恐らくニシカワリキ氏の分の夕食である。許してください。
食事の間も、NovelJamに関する話は尽きない。午後6時以降の活動についてどうするか。お互いの部屋でどう作業するか。審査員の評価はどのような物か。NovelJam皆勤の波野氏を中心に、貴重な話が続いた。藤城氏もどんどん話に乗っていく。
その後、私は藤城氏とほさかさんと別れ、波野氏の車で会場を後にした。私はNovelJamのこれからやチームメンバーの様子について話を伺いながら、次回の参加について軽く思いを馳せていた……。
・ひとまずの結果
その後、果たして藤城氏始めチームゴメラはどうなったのか。あくまで今回は2日目のひと時を今まで書いてきた記事で、表彰式の場に居なかった私が詳しく解説はできないが……。
3日目の午前8時に最終稿の提出が行われ、電子書籍の販売も開始された。波野氏の編集としての意向により、ゴメラチームの作品は他の作品と比べても高額に、恐らくNovelJam史上最高額の値段がつけられた。この詳細については是非波野氏のNote記事「1000円の価値は」を参照してもらおう。作品に携わる者として納得の考えが書かれているはずだ。
そして夜、審査員賞の発表が行われた。
(©NovelJam)
(©NovelJam)
チームゴメラでは、ニシカワリキ氏の『【大好き】センパイを双子コーデでコロしてみた!』が米光一成賞を受賞した。編集・デザイン含めて表彰されることであり、とても喜ばしいことである。だが、藤城氏の「川の先へ雲は流れ」は残念ながらこの時点での受賞はなかった。
しかし、まだ来年2月1日のグランプリが残っている。現在、チームゴメラはそれに向けて奮戦の最中である。藤城氏は作品の紹介専用ページを作り、これから二か月間の激戦に備えている。破滅派としても是非これからのチームゴメラの活躍を追っていきたい。是非とも読者の皆さんにおいてもチームゴメラを「買って応援」してほしい。
そして、藤城氏の文学的背景により迫るため、昨年合評会チャンピオンの賞品としての事も兼ねて、11月26日に藤城孝輔独占インタビューを行った。近日公開予定!乞うご期待、である。
(©NovelJam)
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