国会図書館では、国立国会図書館開館70周年記念展示として「本の玉手箱―国立国会図書館70年の歴史と蔵書―」を開催する。

日本で最も大きくまた特別な機能を持った図書館、国立国会図書館が1948年に開館してから今年で70年となり、様々な記念行事が催されている。10月から開催される開館70周年記念展示「本の玉手箱―国立国会図書館70年の歴史と蔵書―」では、国会図書館の70年間の歩みを二部構成で、世相を映す様々な本と共に探っていく。

第1部「国立国会図書館の70年」では、国会図書館の前身となる帝国図書館に触れつつ、1948年に産声を上げた国会図書館の創設当初の様子を貴重な資料によって説明していく。国会図書館は要請や必要に応じて立法調査を行う機関でもあるが、その立法調査資料の第一号である「社会保障えの道程」もここで見ることが出来る。

第2部「さまざまな蔵書」では、三章に分かれて国会図書館の貴重で美しい蔵書達を紹介する。第1章「美しい本・珍しい本」では源氏物語や欽定訳聖書と言った国内外の貴重な資料を展示する。第2章「どこかで見た本」では今ではお馴染みのアンパンマンやミッフィーと言ったキャラクターなどの初出本や、解体新書や蒙古襲来絵巻と言った誰もがどこかで見ているはずの資料を紹介する。第3章「世を映す本」では、国際連合への加盟文書から「太陽にほえろ」の脚本と言ったものまで、戦後の世相を映す様々な資料を紹介する。

また、開催期間中は東京本館・関西館ともに関連する講演会も行われる。国会図書館と様々な本に、より親しめる展示となりそうだ。

国立国会図書館開館70周年記念展示「本の玉手箱―国立国会図書館70年の歴史と蔵書―」は、東京本館では2018年10月18日(木)から11月24日(土)まで、関西館では2018年11月30日(金)から12月22日(土)まで開催される。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。