日本漢字能力検定協会は2017年12月12日、毎年末の恒例となっている「今年の漢字」を清水寺で発表した。2017年の世相を表す一文字として最も多くの支持をあつめたのは「北」で、総投票数153,594票のうち7,104票(4.63%)を獲得した。

「北」が選ばれた理由としては、以下のようなトピックが挙げられている。

  • 朝鮮の度重なる弾道ミサイルによる脅威
  • 九州部の記録的豪雨
  • 海道産ジャガイモの供給不足
  • キタサンブラックの活躍
  • 海道日本ハムファイターズの大谷翔平や清宮幸太郎への関心
  • 葛飾斎の展覧会の盛況

北朝鮮関連以外についてはやや牽強付会な感もあるが、「今年の漢字」は賛否両論の声が挙がることまで含めて恒例行事といえるので、それはそれで良しとしたい。

ほか上位にランクインした文字は、2位から順に「政」「不」「核」「新」となっている。2位の「政」は3,571票だったので、「北」は圧倒的1位だったということになる。

なお、京都の漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)では来年2月12日まで「今年の漢字展」が開催されており、清水寺貫主・森清範が揮毫した歴代の文字を一堂に眺めることができる。今回揮毫された「北」も12月16日から展示に加わる予定だそうなので、来週以降に訪れてみてはいかがだろうか。