11月23日に開催された文学フリマ東京。前回は他サークルに間借りする形での参加であった破滅派も、今回はブースを出し、新刊である「破滅派12号」を販売することができた。その動きをお伝えしたい。

11月23日午前10時に文学フリマ東京は開場し、会場の2階エ-02破滅派ブースには我らが破滅派代表の高橋文樹と、同人の九芽英、谷田七重がブースに陣取った。午前中はあいにくの雨となったが、文学に燃える大勢の人々が雨にも負けず風にも負けず雪にも夏の暑さ云々等々に負けず来場し、文学フリマ東京はいつも通りの盛況を見せた。しょうだまさとも氏や天王丸景虎氏など同人や所縁の深い関係者の来訪も受け、また隣接するエ-01は高橋文樹が参加しているSF創作講座のサークル「Sci-Fire」と言うこともあり、例年より多くの人に囲まれるブースとなった。はめにゅー・ミニ子のシールも大量に無料配布したため、今頃は渋谷の最新トレンドとして流行していることが予想される。

今回販売した「破滅派12号」は、テーマを「感染」としており、文字通り病気の恐怖を扱った作品からSFチックな作品まで多くの作品が集まっている。それに合わせる様に、破滅派12号は多くの人に購入して頂いた。販売後すぐに反響を頂くなどしたこともあり、破滅派の影響力は全く衰えていない。まだまだ世の中を破滅させ終えていないのだから。また、Juan.Bと工藤はじめのファンを名乗る方(まさに破滅系である)の来訪を受けるなど、新しい読者層の開拓も進んでいる様子である。警察や公安の潜入捜査などが無い様に祈りつつ、これからも新しい読者を得られるよう努力していきたい。

午後にはアサミ・ラムジフスキー、更に遅れてJuan.Bが到着し、5人体制で入れ代わり立ち代わりのブース常駐となった。特にJuan.Bはこの日、個人(なのに)サークル「デュシェーヌ親父」を立ち上げており、自身の政治的混血小説代表作「1988年の強姦」のビジュアルノベル版「1988 oct」を持ち込んでいた。到着の遅れのため販売できた時間は短いが、破滅派の新たな広がりを感じさせる良い機会となった(自画自賛)。これからの展開に期待である(自画自賛)。

17時、文学フリマ東京は盛況のうちに閉会した。次回開催は来年5月6日である。みんな、頑張って生き延びような。

 

その後、破滅派の一同は秋葉原に移動し、隣接していたSci-Fireの方々と共に反省会を開催した。当たり前な事だが、普段接点がないかもしれない人々とも関係出来るのが文学フリマの良い所である。酒が進むにつれ、SF文学論やこれからのAIのあり方、出版の形態などにも話が及び、一同は非常にディープな時間を過ごした。チーズタッカルビなどの料理も楽しみつつ、時は早く流れ各々の終電の事情もあり、22時ごろに惜しくも閉会したが、恐らくまた関係する機会があるだろう。

 

第25回文学フリマ東京における破滅派の動向はこの様な次第であった。次回の文学フリマ東京を待ちつつ、これからの破滅派の更なる飛躍を期待して報告を終える。