カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの友情と奮闘に満ちた若き日々を描く映画「マルクス・エンゲルス」(原題・THE YOUNG KARL MARX)が、来年4月28日から神保町の岩波ホール他、全国で公開されることとなった。

映画「マルクス・エンゲルス」は、ヘーゲル左派としてその自由を求める精神の過激さ故にライン新聞で政府を批判し、故国プロイセンを追われた20代半ばのマルクスと、19世紀当時新しく生まれていた労働問題について研究していたエンゲルスのパリでの出会いを描き、後に多くの成果、そして共産党宣言やインターナショナル組織を生み出すこととなる二人の若い日々を描いている。現代の多くの日本人にとって、社会の教科書に出てくる人物でしかなかったり、良く分からない主義を作り出した怪しい人物でしかなかったであろうマルクスとエンゲルスのはっきりとした姿が、生き生きとスクリーンに現れる。

本作は史劇映画を対象とするフランスの映画賞“Festival international du film de fiction historique”の最優秀映画賞と脚本賞を受賞している。監督は、コンゴ独立指導者パトリス・ルムンバを描いた映画「ルムンバの叫び」などで知られるラウル・ペックである。カール・マルクスはアウグスト・ディールが、フリードリヒ・エンゲルスはシュテファン・コナルスケが演じており、二人のドイツ人系名優による演技は映画ファンとしても目が離せない。

映画「マルクス・エンゲルス」は、来年4月28日から神保町の岩波ホール他、全国で公開される予定。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。