遊郭関連の書籍を専門に扱い、幻の名著である「全国女性街ガイド」の復刻でも知られる「カストリ出版」が、初の直営店「カストリ書房」を吉原の伏見通りでオープンしたのは昨年9月のことだった。

カストリ書房は実際に遊郭として使われていた建物に入店しており、著者を招いたイベントを開催するなど単なる書店にとどまらない活動を続けていた。そのような中で、オープンから一年も経たないうちに更なる事業拡大のため、90メートル離れた近隣の店舗に移ることが発表された。現在の店舗では8月13日まで営業し、8月17日に新店舗へ移転する。新店舗は現在よりもさらにスペースが広く、これまでの書店としての営業はもちろんのこと、遊郭や赤線に関する文献・資料を閲覧できる資料室も新たにオープンする予定だという。日本から消え行く遊郭・赤線・青線といった文化・風景を出版と言う形で残し続ける、カストリ出版及びカストリ書房の更なる発展を期待したい。

新店舗は8月17日から営業開始。詳細は下記サイトを参照の事。