新潟県上越市に所在する小川未明文学館では、第26回小川未明文学賞に向け児童文学作品を募集している。

その名を冠されている小川未明(1882~1961)は、生涯を通して1200編以上の童話を執筆し「日本児童文学の父」「日本のアンデルセン」と呼ばれた童話作家である。代表作として、人魚の優しさと人間の欲深さによるすれ違いを描いた「赤い蝋燭と人魚」などが有名である。小川未明文学賞は、未明没後30年の1992年に、学研と新潟県上越市教育委員会の協力により始められ、今年で26回目となる。

今回は小学校低学年を対象とした短編(400字詰原稿用紙20~30枚)と、小学校中学年以上(同60~120枚)を対象とした長編の2部門に分けられている。内容・形式は自由だが、サイトには「未明の文学精神である人間愛と正義感を、子どもたちに育むような創作児童文学作品を募集しています。」とあり、子どもたちの心としっかり向き合う作品が求められそうだ。最終選考委員には落合恵子氏やねじめ正一氏を始めとした一流の人々が招かれている。児童文学を志す人々にとって良い登竜門となるだろう。

第26回小川未明文学賞の作品応募期間は10月31日(火)まで。応募や文学賞に関する詳しい情報は下記リンクを参照の事。