2017年6月13日(現地時間)、スティーヴン・キングのTwitterアカウントがドナルド・トランプ米大統領の個人アカウントからブロックされていたことがわかった。キングは2016年の大統領選以前からトランプに否定的なツイートを繰り返しており、トランプが当選した際には一度ツイッターを休止したほどの反トランプ派作家として知られている。

『シャイニング』『刑務所のリタ・ヘイワース(ショーシャンクの空に)』『グリーンマイル』 など世界的な大ヒット作を数多く世に出してきたスティーヴン・キングが、またしてもその文章で世界中の話題をさらった。といっても、今回の主役は小説でもエッセイでもない。わずか72ワード足らずの短いツイートだ。

当該ツイートでは、「トランプの野郎、俺があいつのツイートを読めないようにブロックしやがったぜ」と綴られており、最後は「死ぬしかない、つらたん」(超訳)と締めくくられている。トランプの対応は、大統領という立場の人間の行為としてあまり褒められたものとはいえないが、キングのツイートも批判したいがためだけに有名人をウォッチしているナードのような臭いを感じざるを得ず、どっちもどっちといったところだろうか。

世界的人気作家が世界の警察の長からブロックされたとあって、当該ツイートへの反響は大きい。『ハリー・ポッター』シリーズで知られ、同じく反トランプであるJ・K・ローリングは「じゃあ私がトランプのツイートをDMしてあげる」とリプライを寄せているが、これまた実にイギリス人らしいジョークである。

この件についてトランプ大統領が自ら見解を述べることはおそらくないだろうが、世界各国の作家たちがどのような反応を見せるかについては注目していきたい。