先日、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に関するニュースをお伝えしたが、4月1日、ついにボブ・ディランはノーベル文学賞の証明としてメダルと賞状を授与された。

ボブ・ディランが望んだとおりスウェーデン・ストックホルム市内の非公開の場で、報道などは入れず関係者のみが見守る中、メダルと賞状を授与されたという。また、この日の晩にはストックホルムでボブ・ディランはコンサートを行ったが、歌唱以外には一切何のコメントも行わなかった。約一億円の賞金に関しては未だ記念講演またはそれに相当する行為(ボブ・ディランの場合は記念の歌唱等でも良い)が行われていないため、今回は与えられなかったが、関係者のサラ・ダニアス氏によると近い将来記念音源が送られてくると言う。

思えば、2016年10月にノーベル文学賞授章者としてボブ・ディランが選ばれて以来、様々な紆余曲折があった。長らくノーベル文学賞に関する声明を出さなかったかと思えば突然授賞を喜ぶコメントを出し、そのまま授賞式に出席するかと思えば「先客がある」として出席せず、と言った具合だ。従来粛々と執り行われるイメージが強かったノーベル賞やその関係者達を翻弄させたボブ・ディランは賛否両論様々な評価を受けたが、最終的にはノーベル文学賞を受け取った。賞金に関しては未だ条件は満たされていないが、関係者が期待している様に、近いうち何らかの動きがあるのかも知れない。