入念な取材と確かな執筆で、多くの歴史的事件を文学として再び世に送り出した故・吉村昭(1927~2006)。入念な史実調査によって極力フィクションを避けるように執筆された「戦艦武蔵」「関東大震災」などの作品郡は高く評価され、多くの文学賞を受賞した。

その吉村昭が生まれ育った東京都荒川区では3月26日に、複合行政施設「ゆいの森あらかわ」が開館し、その中で荒川区中央図書館とともに「吉村昭記念文学館」も開館した。文学館では吉村昭が執筆時に使用した多くの資料やノートが展示され、その入念な姿勢を改めて知る事が出来る。また、開館日から7月23日までは企画展「映像化された吉村作品の世界」が開催されている。

「吉村昭記念文学館」は原則入場無料、休館日は毎月第三木曜日・年末年始・特別整理期間となっている。