三島由紀夫の代表作とされ、国内はもとより国外でも高く評価されている小説「金閣寺」。1950年に実際に発生した金閣寺放火事件を題材にし、主人公の学僧が金閣寺放火に至る心情と戦後の精神状況(アプレゲール)を丹念に描いたこの小説により三島由紀夫の名前は広く知れ渡った。

富山市向新庄町に所在し、主に三島由紀夫ゆかりの展示を行う「隠し文学館 花ざかりの森」では、この小説「金閣寺」が成立するる過程を探る企画展「三島由紀夫展X 『金閣寺』の成立をめぐって」を2月25日から開催している。三島由紀夫が直筆した「虚實皮膜」(事実と虚構の間に芸術の真意を見出す、と言う近松門左衛門の芸術論)の色紙、「金閣寺」の初版本、翻訳版、映画版脚本など、三島由紀夫と金閣寺を探る上で重要な資料が展示されている。

企画展「三島由紀夫展X 『金閣寺』の成立をめぐって」は富山市向新庄町の「隠し文学館 花ざかりの森」で3月20日まで開催。詳しくは下記リンクを参照の事。