国内唯一の川柳総合誌である『川柳マガジン』(新葉館出版)は、現在発売中の11月号で第14回川柳マガジン文学賞の結果を発表した。大賞に選ばれたのは牧野芳光氏の「ニアミス」だった。

川柳マガジン文学賞は毎年秋に発表される公募の賞で、川柳10句を対象に作句力を表象するものだ。大賞受賞者は副賞として川柳句集を出版することができる。選者にも第一線の川柳作家が名を連ねており、国内最高峰の川柳文学賞として知られている。

今回大賞に選ばれたのは鳥取県在住の牧野芳光氏。選者の一人である新家完司のブログに「この度の受賞は全くの運としか言いようがありません」と謙遜するコメントを残しているのが印象深い。また、同ブログには大賞受賞作の10句も掲載されているので、興味のある人はそちらも確認してみよう。

そのほか、東京都在住の井手ゆう子氏、奈良県在住の福尾圭司氏、奈良県在住の居谷真理子氏の3名が準賞に選出されている。