2016年11月に人気を集めた「はめにゅー」の記事をおさらいする「月刊はめにゅー」。忙しくて毎日はチェックできないという人も、この機会に話題の文学ニュースをまとめて確認しておこう。

新着ニュース部門

まずは11月1日(火)~11月30日(水)に更新された新着ニュース部門から見ていこう。

第10位~第4位

第10位: 第23回文学フリマ東京 11月23日に開催(11/5)
第9位: 第50回北海道新聞文学賞が決定(11/14)
第8位: ご祝儀? 便乗? 12月発売、ディラン受賞記念ベスト盤に文学的意義はあるか(11/11)
第7位: 「マンガアンソロジー谷崎万華鏡」が11月9日に発売(11/8)
第6位: 各都道府県立図書館のTwitter運用状況を調べてみた(11/9)
第5位: 公共図書館でのマイナンバー利用 全国に先駆け27日より姫路市で(11/21)
第4位: 第23回小学館ノンフィクション大賞が決定 PL学園野球部を追った柳川悠二氏の作品に(11/2)

いつもどおり文学賞関連のニュースやイベント情報への注目が高いが、今月は8位や6位のような考察・まとめ系記事も人気だった。特に6位の図書館についての記事は、紹介した図書館のアカウントからも反応が寄せられるなど、今後も参照される機会に恵まれそうだ。

第3位

【混血混沌レポ】第23回 文学フリマ東京(11/24)

11月より始動した、はめにゅー記者Juan.Bによる「混血混沌レポ」。その第3弾としてJuan.Bが突撃したのは、すっかり年2回の風物詩として定着した文学フリマ東京だった。前2回のレポートにくらべると軽めの内容ではあったが、それでもアクセスが多かったことからは文学フリマへの関心の高さが窺える。

第2位

北海道日本ハムファイターズ、書店・図書館不足の道民のため1,716冊の書籍を寄贈(11/15)

2位にランクインしたのは、一見すると文学とは無縁かと思われがちなスポーツ関連の話題だった。巷ではしばしば文化系/体育会系という二項対立で物事を語られがちだが、今日のスポーツビジネスには一時の暇つぶしとしての役割のみならず、地域振興の役割も求められている。スポーツを通じた文化啓発活動を実践している日本ハム球団の取り組みは、ほかのプロスポーツチームも見習っていくべきだろう。

第1位

クライスト賞に多和田葉子 ドイツ人以外の受賞は異例(11/19)

11月の第1位に輝いたのは、多和田葉子のクライスト賞受賞のニュースだった。この一件は日本文学史においても特筆すべき快挙といえるはずだが、一般紙や全国ネットのニュースでの扱いはさほど大きいものではなかった。そうしたマスメディアの無知と無関心が、文学ファンにこの記事をクリックさせた一因といえるかもしれない。はめにゅーでは今後も、大手メディアが詳しく報じないニュースについてもできるかぎり掘り下げていきたい。

既報ニュース部門

つづいて、10月までにアップされたニュースのなかで11月にアクセスの多かった記事もチェックしておこう。こちらは上位5本を一気に見ていく。

第5位: 第47回埼玉文学賞 4部門の受賞者が決定 (10/27)
第4位: 「ハヤシライスの日」に丸善ジュンク堂書店がレトルトハヤシを新発売(9/9)
第3位: 第53回文藝賞が決定 町屋良平氏「青が破れる」に(9/7)
第2位: 第40回すばる文学賞が決定 春見朔子氏「そういう生き物」が受賞(9/7)
第1位: 文豪ストレイドッグスと中原中也記念館がコラボ(6/10)

1位は、人気の文豪ストレイドッグス関連のニュースだった。この記事で紹介したイベントはすでに9月末で終了しているのだが、にもかかわらず依然として高い関心を集めている点からは、コンテンツのもつパワーの大きさを痛感させられる。その他、文学賞関連のニュースがやはり上位に固まっていた。

果たして12月はどのような文学ニュースが注目を浴びるのだろうか。