横須賀線

消雲堂

小説

204文字

神奈川の実家に行くときに、よく使う横須賀線車内でのお話ですが、まぁよくあることです。

女性のものらしい長い髪の毛が1本、目の前の座席シートにくっついてゆらゆらと揺れている。気になってしばらく見つめているうちに、たった1本の髪の毛に不気味な生命感を感じて背筋が寒くなった。それを手で取り除いたものかどうか考えていたが、決心できずに車窓の風景に目を移していると、僕の隣の席に誰かが座った気がしたので、隣を見ると、誰も座ってはいなかったが、目の前で揺れていた髪の毛が隣のシートでゆらゆらと揺れていた。

2015年9月3日公開

© 2015 消雲堂

読み終えたらレビューしてください

この作品のタグ

著者

リストに追加する

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 短編集として公開したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

あなたの反応

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

作品の知性

作品の完成度

作品の構成

作品から得た感情

作品を読んで

作者の印象


4.0 (1件の評価)

破滅チャートとは

"横須賀線"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る