2016年9月5日(月)、第40回すばる文学賞の結果が発表された。応募総数は1,437編で、春見朔子氏(33)の「そういう生き物」が受賞した。受賞作は10月発売のすばる11月号に掲載される。

春見朔子氏は札幌在住の33歳・薬剤師。今回受賞した「そういう生き物」の主人公も薬剤師に設定されており、その職業ならではの描写に期待が高まる。すばる文学賞は5大文学賞のなかでも比較的当たり外れの大きな賞だが、集英社のウェブサイトに掲載されている梗概を読むかぎり、今回は当たりが出そうな雰囲気が感じられるのではないだろうか。

選考委員は第36回から同じ顔ぶれで、江國香織、奥泉光、角田光代、高橋源一郎、堀江敏幸の5名だった。なお、佳作にはふくだももこ氏の「えん」が選ばれている。また、現在発売中のすばる10月号では二次選考通過作も発表されているので、あわせてチェックしてみてはいかがだろうか。