命乞い

昏睡状態(第10話)

大川縁

1,409文字

だいぶ勢いをつけて書き始めた詩でした。まとめるのにちょっと苦戦しましたが、なんとかテーマにそって支離滅裂な内容に仕上がったと思います。作中の数を足す(11は1+1、360は3+6+0、3/5は3+5、2015は2+0+1+5)と合計で60になります。偶然です。

 

選りすぐりの靴下を履いて 靴の中で花開く

爪の間をゲートと認識する微生物に 思考を乗っ取られる前に

書き残しておかねばならんのだ

ダイイングメッセージのような 予言書のような

あるいはルービックキューブの芯のような

酔っ払いの吐く息

ナンヤカンヤの好奇心をさ

 

だから俺はNASAからの返信を待つ

とっておきの秘策は

半年かけて育てたハムスターを

後部座席に乗せて

アウトバーンでメーターを振り切り 11次元

 

人間には できないことのほうが多いって先生が言っていた

なんだか草臥れた上着の解れた糸を

ミミズに似せることばかりにご執心で

あまつさえ6人の生徒と関係をもっていた

男女比は2:1で

 

「360日は面倒を見てやるから、端数は自分で生きろ」

 

有難くないや 有難くないや

 

泥かゲロか判別つかないものを吐露し

意識のフィーリングをミスマッチ

大いなる無意識 悪戯っ子

2015年12月29日公開

作品集『昏睡状態』第10話 (全17話)

昏睡状態

昏睡状態は2話まで無料で読むことができます。 続きはAmazonでご利用ください。

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© 2015 大川縁

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