アメリカ合衆国フロリダ州キーウェストで23日、アメリカの文豪ヘミングウェイの「そっくりさん」が集まり、誰が一番似ているかを競う大会が開かれた。

アメリカの誇る文豪であり、1954年にはノーベル文学賞も受賞したアーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(Ernest Miller Hemingway、1899~1961)はアメリカ国内のみならずキューバなど世界中に居を構え、そのいくつかは現在観光地となっている。その一つであるフロリダ州キーウェストは、フロリダ半島の南、カリブ海に浮かぶフロリダ・キーズ諸島に存在する(アメリカ本土では最南端の都市でもある)。ヘミングウェイは主に1930年代にこの地に滞在した。キーウェストは後に「ヘミングウェイ・デイズ」を定め様々な催しを行っており、今回の「そっくりさん」大会もその一つ。

「そっくり」の対象はヘミングウェイの晩年の姿。その為、各地から見事な白ヒゲと風格を備えたヘミングウェイ似の老人達が集まってくる。誰が一番「ヘミングウェイ」なのか、熱戦が繰り広げられた。今年優勝したのはノースカロライナ州に住むデーブ・ヘミングウェーさん(65)。名字は同じだが文豪ヘミングウェイ本人とは血の繋がりはない。デーブさんは「暑いけれど今回はセーターを着て参加してみた。効果はあったと思う」と語っている。

キーウェストには、家や思い出の場所だけでなく、意外なヘミングウェイの遺産もある。ヘミングウェイが知り合いの船長から譲り受け可愛がっていたと言う多指症の特徴を持つ猫の子孫が、現在も特徴を保ちつつ博物館に暮らしていると言う。