"PLUNGE INTO THE CORE" ‐A
ん。眠ってた。のかな。半分とろとろ。リヴィングのソファやわやわ。からだに響きが残ってる。気がする。何の響きなのか、いまじゃもう思い出せない。むかしあった響き? 分からない。キーボード蒼く照らし出すディスプレイは、幻燈みたい。誰かのおとないがあるみたいで。なにもないみたいな光で。好き。タイプする手。なんだか非現実的に青く透き通っていて。タイプ、タイプ。
鮮血に洗われた美しい土
うずめられたあの人に
呼び声は届くの?
美しく洗われた土には
新しいメロディがとけこんで
そこから誰もきいたことのない音が生まれるんだ
わたしはそこで摘みとった音を紡ぐひと
あの人がもう一度目を覚ましてくれるように
全てイラニャイ。消してやる。全てを選択して、デリート。とても簡単。はは。目をつむる。んー。いろいろただよっていて、ここは深海。わたしを選択してデリート。あなたを選択してデリート。あなたたちがいるからわたしがいるからデリートが多いから混乱するから。
やめてほしい。もう、やめてほしい。
わたしは待つこともなく待っている。やっぱ待っている。それでも待っている。みんなが待っていて、それでも待っていて。もーいい加減にしろ。かぶりつけ。点滅するチャットウィンドウ。
Tarouの発言 : うたがあって。とろとろのねむねむ女の子がいて。通りかかる男がいる
Onakoの発言 : 続き
Tarouの発言 : 男は女を喰らって、そのまま通り過ぎる
Onakoの発言 : たぶんせーかい
わらわら連中も音も消えていて、こんな時間で、特にやっぱり何を期待するのかしていないのか分からない。たぶんなにもない。かもしれない。いろいろ薄闇の中に溶かし込まれて日中のうさん臭いモヤだけは消えていてラク。
Tarouの発言 : 今日は「膜」について
Onakoの発言 : まく?
Tarouの発言 : そう
"PLUNGE INTO THE CORE" ‐B
この男は、なんだろ。不思議。この時間になると出没するヘンな人。たしか。どこかのプロフ系サイトかメッセ友達募集掲示板にわたしのアド出した時に知り合って。わたしのは、すぐ消したけどネ。アホらしくて。んーと、なんか、淡白なヤツだと思っていましたが。そういうソブリ。ですか。みんながソブリ。ですか。わたしが中一♀ということ伝えて、ちょっと写真見せたら、やたらメッセに常駐するようになった。こいつもまた。きたなさは、そんなもんですか。けどみんな。そんなもんですか。
Tarouの発言: 膜を溶かすのは?
Onakoの発言 : 醤油
Tarouの発言 : 今日だけはトリッキー系の返事は、ナシで頼む
Onakoの発言 : だいず油
マイナー小説家やミニシアタ系の映画なんか、プロフ欄にズラズラ出しておくと必ずこういう男が寄ってくる。くだらない撒き餌だね。ふぅ。かれらのおこころの、オナ子像。うーむ。はい。わたしはちょっぴりアート系サブカル女。ちょいと屈折してます。だから周りのチュンチュン女とはちょい違うんです。たぶん、そんなお手軽な屈折系あららん雰囲気が、おなじくへにゃってる男どもに「ヤレルかもしれない感」を抱かせるんだろう。バカ。プロフの固有名詞なんて、ぜんぶアクセサリに過ぎません。この辺のアイテムチョイスしとけば、どんな層の男がやってくるか、分かってます。オナ子的プロファイリングは厳しいのです。でもわたしは、からかってなんかない。だれも? 自分も。たぶん。ね。
もうアクセサリいっぱいのカラフル過ぎるいろんなメチャメチャは、疲れました。ふぅ。
Tarouの発言 : 生物の授業で、生体膜ってもう習った?
Onakoの発言 : ちゅーがくせーなのでわかりません。そんな授業なんてありません
Tarouの発言 : えーとすまぬ。簡単に言えば、生きてるものはちっこい細胞ってやつがプチプチあって、そいつはだいたい、膜をもってるってこと。大根も猫も人間も
Onakoの発言 : 尿瓶も?
Tarouの発言 : 尿瓶は生きてない。おそらく
Onakoの発言 : ちくわも?
Tarouの発言 : ちくわは。んーと、待て。わかんね。あれってサカナのすり身とかだから半死というか死んでて、膜ずたぼろで残骸だけかもしらね。でなんだっけ。今回はその生体膜ってやつを応用してみようと思ってんだ。ちょい手書き入力で絵書くから待ってて
Onakoの発言 : ふぅ
何もかもがこんなにも不在で。こんなにくるしい。のだ。分かってる? あほー。といって泣く。あほあほあほー。くそったりゃあ。まくらにジャブ数発たたきこんで、毛布にくるまって窒息しそうな、鉄鎖のついたぬいぐるみみたいなトンチキ。こんな簡単なことなのに。みんなが迂回して。まわって。ぐるぐるで。ただよって。あるきまわって。ゆらいで。どうしようもなくて。しょーもないヘンテコな踊りばっか踊っていて。だから、もう、わたしは、わけもわからず、意味も分からず、へなへなで、スカスカで、とろとろで、タイプ、タイプ、タイプ。
"PLUNGE INTO THE CORE" ‐C
JR総武線始発がゆれてる時刻、夜を徹してのおめめがマッカだ俺はどうしようもなくPCハリツキ。上半期の決算データ処理用バウチャー提出&報告が命じられている朝九時開始の月初ミィーチングが迫っていてしかしココ一番だろ。なにものかにたどりつけそうな対話にリスクを起算するな。だからこうなるとマズイ。けれどマズクはなくてやっぱ踏み切り位置も分からずにダイヴし続けるしかない。見るのもダイブもファックもぜんぶいっしょだろ。順番なんて関係あるかよ。
Tarouの発言 : できた
Onakoの発言 : ん
Tarouの発言 : そのなんというか、イメージつかめる?
Onakoの発言 : 激しい絵ですね
Tarouの発言 : 人間がいて、おそと=外界があって。まんまるは、ろ過するフィルタ、無色透明オブラートみたいな膜だ。aは流入をゆるさないもの。徹底的に拒むもの。排除するもの。bはOKなもの。「入ってきていいよ」的なるもの。その膜の内側で循環させていいもの。おけ?
Onakoの発言 : おけ
Tarouの発言 : じゃ今から。正直に。a/bで
Onakoの発言 : a/bで
Tarouの発言 : 時計の秒針音
Onakoの発言 : a
Tarouの発言 : とーちゃんにぶん殴られる
Onakoの発言 : b
Tarouの発言 : がんもどき
Onakoの発言 : a
Tarouの発言 : ビニール傘
Onakoの発言 : b
Tarouの発言 : 蛍光灯
Onakoの発言 : a
Tarouの発言 : この対話
Onakoの発言 : b
Tarouの発言 : Tarou
Onakoの発言 : a
Tarouの発言 : 落花生
Onakoの発言 : a
"PLUNGE INTO THE CORE" ‐D
何に裏切られたのかは知らないがお前まで裏切るのか、と思ったこの刹那。求めるはあらゆるウソを排した、ハートのフルコンタクト。スンドメなし。Onakoと名乗るこいつのコアに限りなく接近していこうとする俺は地上最後の人間発光体。homo lucidus・ホモ・ルキドゥスとでも名づけておこう。すさまじい光彩を放っているだろう。衛星写真をある種の処理にかければこの惑星の暗黒に一点だけ浮かび上がるだろう。しかし結局のところ俺はこいつをぺろぺろに舐め尽くしてしゃぶり尽くし一滴残らず絞りたい。あの処女膜を貫通。ではないだろ? けどそんなもんだったのか。助けてくれ。
"PLUNGE INTO THE CORE" ‐E
Tarouの発言 : おしゃ。もういい加減に腐れたオハナシは終わろーぜ
とりあえずこれだ。LOVE云々の御託はヌキにしてとにかく俺は「?」をコアとして探索してきてもうふらふらでこの三年続いたリーマンらいふじゃたどりつけそうにねーから。なんだったか教えてくれ。
Onakoの発言 : じゃあ。腐れたオハナシはナシということで。んーと、結局、ヤリたいんですか
Tarouの発言 : あたりめーじゃねーかクソガキ。やらせろ。サクっとやらせろ。今から3分でやらせろ。オミャーをぺろぺろできりゃ深夜のこんなクソ話は終わるかもしれねーんだから。オミャーのマンマンむしゃぶりつくせば全て終わるかもしれねーんだから。マンマンダイヴでさっさと解放してくれ。でもオミャーはいつもふざけきってるし、誰もがふざけきってるし、誰も本気で俺の話は聞いてねーわけだ。本気で人の話を聞くという覚悟を持った人間なんていねーわけだ。マンマン以上の願いなんてありゃしねーってわけで、誰も、実は願いなんかもってねーんだ。マンマン以上を願ってる願いの願いもしらねーんだ。
Onakoの発言 : んと。①の絵? 矢印のくねくねよじれ感がまだ足りません。それか直線の方がよかったのに。なしてぐるぐるするかなぁ。アホーですね。とことんアホーですね。だからマンマンもおあずけ。それ以上の何か? もぜんぶおあずけです。ふぅ。
"PLUNGE INTO THE CORE" ‐F
垂訓のように直下した言葉に黙然と頭を垂れた啓示の数秒。「俺はいったい何をやってきたんだ?」ああ一撃。まさかりでスッパリララバイ。冷め切った沈黙にカチリとリアクターの作動する音。俺はもう、ワンコらいふからさよならだ。ひとはひとをワンコ足らしめるものから解放されなければならない。一生おあずけくらったままチンチンして「お手」でもして目伏せしたままポックリ逝くワンコらいふからさよならだ。
俺は手近にあったマンマン画像の上に「お前はこれ以上のものを望んだことがあるか」と鉛筆ツールで一筆したため、添付して社長宛に送信。ついでに全社員にCCで一括送信。なぜに手近にそんなもんがあるのかなんて野暮な話はナシだ。「ダイヴ」一喝して、コアに向かって、最強の朝日こぼれおちるめくるめくワンダーランドへ俊足駆け出していった。Onakoとのチャットから落ちる前に、自分のケータイ番号を書き残しておくというコズルサはそのままに。
ああ
「いったいなんだったんスかね」
「油田、もう何もいうな」
僕たちは真昼の太陽の熱を次第に失いつつある砂浜に二人で寝そべっていた。ちくわさんはぼろぼろになったザック「REALITY」を固く抱きしめて丸くなり、僕とは反対側を向いてしまっている。ふてくされているようだ。
異臭を放つくたびれきったランニングシャツ。その肩口からのぞく、ゆるゆるのお肉がたっぷりついた二の腕には、湿り気を帯びた砂粒が悲しく付着しており、その背中はもしかするとやっぱり本当に終わってしまったのかもしれない「男の背中」としての完璧臭を漂わせていた。その「終わってしまった臭」はあまりにも強烈で、僕はむせ返って涙を垂らし、向き直ってふたりで背中合わせ。なんだか無量の思いがこみ上げてきたけれどほったらかしにしにして、砂の上に指でオエカキしていた。最初は大きなまんまる。の中に小さなまんまる。の中に小さなまんまる。
「こんな時にこんなコト尋ねるのも悪いんスけど、あの、オレのお金って返してもらえるんスか」
「油田、もう何もいうな」
はぁ。増幅していくまんまる同心円は奇妙な哲学的夢想に僕をいざない、ゆるい海風に吹かれながら、砂浜もこれでなかなか悪くないと思った。ひんやりとしたしゃりしゃりの砂の上に頭をあずけて。腕を組み返して、見上げればそろそろ宵闇。空にちぎれ飛んでる雲は脱力した色合いで、周りにも完全に弛緩したアイテムが散らばっている。ひからびた正体不明の巨大な海藻、ロケット花火のピンクの棒キレ、打ち上げられて乾燥した無名の小魚、ガラスが溶けて固まったような物体、イチヂク浣腸の空容器。没しつつある太陽の下に、あらゆるものが匿名的で、僕も名前を失ったような人間として放置されていて。真昼の歓楽は終わり、誰もいない砂浜は無名の男ふたりのトワイライト。
ああ、ああ
「東大のキャンパス、やっぱなかったっスね。だいたい大学のキャンパスが移るからって、四ッ野自身が福井に来てるってわけでもないっスよね」
「油田、もう何もいうな」
「でもちくわさん、『まずは福井だ』なんて断言してたじゃないスか」
「だってだってなんかありそーな気がしたんだもん」
イヤイヤしてわなないているちくわさんの背中はやはり果てしなく見苦しく、キャメラでもあれば「こんな大人になったらどうするの?」というタイトルでこの痴態を撮影したかった。小学生の道徳用視聴覚教材として文部科学省に送付したかった。ああちくわさん。東京を出る福井行き夜行バスのチケット代からはじまって、道中の飲み食い代もなく、夜行バス内で僕におさわりしてくるは、到着した途端に「もう帰りてーなぁ」言い出すは、果ては四ッ野はほったらかしで「とりあえずおねーちゃんのいる海行こうぜ」と駄々コネル始末で、僕はちくわさんをながめながら怒りも悲しみもなく、なんだかひたすら厳粛な気持ちになりました。
それは昼間。夏も終わり近く、ほとんど客のいないひとつだけ残っていた海の家。たどり着いた僕たちは、はちきれん乳をぷるぷるいわせる海辺の二人ぐみビーチボールおなごたちをしばらく嘆賞していた。
「うしゃ」と叫んでおなごにとびかかっていったちくわさんが海の家の老婆に通報されて事情もへったくれもないけれど事情説明に二時間。通報した老婆を執拗に威嚇し続けるちくわさんをなんとかなだめつつ誘導してたどりついたこの砂浜の一角。僕の金は全て使い果たされてすってんてんで、今はただ、しぶとく居残ってあやしく遠目に僕たちをにらむ老婆の不吉な視線と、夜の海のさざなみ。
「これからどうするんスか、もうお金もないっスよ。冗談ヌキでやばいんスよ。ちくわさん、マジなんか言ってくださいよ」
「ヴイ」
突然くるりと向き直ってちくわさんが僕にピースだ。何かの策があるのか本人はおもしろおかしくはぐらかそうとでも思っているのか、秘密のサインでも送るようにかははと笑って至近距離10cm。僕はもう直視することに耐えられず、いまだかつてこんなにも恥ずかしい物体を見たことはなく、ねっころがったままコロコロ回転してどこかに行ってしまいたかった。なんて考えてるとちくわさんのほうがコロコロ転がっていってしまった。ああ。
"PLUNGE INTO THE CORE" ‐G
点滅しているカーソルは、鼓動みたい。
けどもう何も生まれない。
空白のウィンドウに語りかけても、何の応答もない
ヤツはケータイだけ書き残して、本当に行ってしまったみたいで。
こんな意味不明なヤツは初めてだと思った。
本当の話をしなかった罰をくらったのは自分だと思った。
いまわたしはつっぷして、朝日。
あーおいてかれた。のか。こんなへべれけJ‐POPみたいなクラシックなみだを流してるわたしはやっぱり糸こんにゃく以下だ。ふぅ。
さて。わたくしオナ子の疑問です。なんだか忘れられているらしい四ッ野リョウジ君は今、冷たく暗い場所に埋蔵されているようです。だいじょうぶでしょうか。
彼がこんなことになったのはいったい誰のせいなのでしょう。
① 高橋ちくわ
② 油田
③ 四ッ野リョウジ
④ ほろほろ落花生
⑤ Tarou
⑥ ぱなヱ
⑦ オナ子
⑧ あなた
⑨ 老婆
⑩ 大江健三郎
番号と、理由を明記した解答をどうぞ。オナ子のハートにずぶりときた人には、半生のとろっとろオナ子をまるのまま進呈致します。
臭いで分かる
これはいい。とてもいいんでないの。この砂浜ゆるやかコロコロ感はたまらなく心地よく、一生やっていてもいいんだが。「このままコロコロしていてもなにもはじまらないぞ」なんていつか誰かに怒られるのである。少なくとも俺は怒らないから、コロコロ禁止を発令するだろう誰かをアイツラとでも呼んでおこう。おれはこのコロコロを一生やっていることを許さない社会を構築したアイツラに怒りを感じながら憤怒にコロコロし、一方でこんな社会システム以外選びようがなかったアイツラの苦悩をいたわり哀悼のコロコロをしてみたり。「ちくわさぁぁぁん」と力なく叫ぶ油田の呼び声も遠く。ああ、あらゆる人間が覚醒してまどろんでどーでもいーからコロコロやりはじめりゃいいのだ。コロコロの恩寵は来たりぬ。
どれくら経ったか、回転を続けるおれは何かにどすりとぶつかり永遠とも思われた至上のコロコロライフはやはり終わりを告げられたのである。
「やはり来ましたね。あなたもいまから突入ですか?」
頭上から有無を言わせぬ圧倒的な声が天下った。のたまったる男は腕組みをして直立不動で海上の一点をにらんでおり、俺がぶつかったのだと気づいてもピクリとも姿勢を崩さない。
「ここは確かに近いですよね。位置もいい。臭いで分かるんですよ」
断言するように言い放つこの細身の長身男は極度に疲労しているのか。既にイッテしまわれており別の世界の住人なのかは分からねども、こけた頬の上に穿たれた両眼に異様な光を発しながらわけのわからない念仏らしきものをわめいている。
「コア。炉心。近接。接触。融解。融和。発熱。転換。突入。吹っ飛んで陽光。そこで人はもう一度目覚めるでしょう。くそ。オナ子。なめやがって。ああ突入。コア。それだけだ。あのクソガキ。陽光。陽光。マンマン。ダイヴ、ダイヴ、ダイヴ」
「まあいいからオニーサン。なんか滅入るからそれやめてくれ。あんた、何なの?」おれは寝っ転がったまま肩肘をついて、この奇怪な男を見上げながら尋ねた。
「何なの。ときましたか。いきなりコアですね。そうですね。ここでは仮にTarouとでもいっておきましょうか。とある宿命的かつ個人的かつ全人類的案件のリサーチに来ているところです。特にあやしいものではありません」
スーツの上半身部分ネクタイ一式はすでにどこかに吹き飛んでしまったか、擦り切れたダークブルウのスラックスの上にはずたぼろのワイシャツ。一枚ひっかけて風にはためかせ、深い呼吸をするたびに鼻孔と腹筋ぴくぴくさせているこの半裸男はどう考えてもあやしい人間以外の何者でもなく。コロコロ終了後のくらくらする頭でそんなことをゆらゆら考えているおれはさらにあやしいおっさん以外の何者でもなく。いずれにせよ、気づけばおれと油田はとんでもない野郎に捕獲されていたのだった。
——(続く)
"****年のフルーツボール(2)"へのコメント 0件