アッサラーム・アレイコム! 宇野浩二、じゃなかった、感人です。

 『破滅派』冊子、無事に入稿したようで、お疲れ様でした。当方は、ナガサキは長与なる箇所に疎開をばしておるので、毎度の事ですが、文学フリマの成功を、日陰から祈っております、アーメン。疎開先の長与。これはもう、とんでもない山奥で、当方は『八ツ墓村』と紹介してますね。頸を括るには、絶好のロケーションかもしれません、当方、散策しておったら、必ず大勢の子供達から朗らかな、「こんにちわぁぁぁ!」なる挨拶を受けます。曰く、カブキモノを見かけたら、声をかけなさい、と、土民の幼児は教育されておるのですね! 故に、最近は遠慮して、出来るだけ、深夜しか武者練り歩きはしないようにしております。

 本日は、夕刻、部屋の窓に蛍が飛んでおったから、捕まえたら売れるのではないか? と思い、わーいと部屋のドアを開けました。そうすると、二匹、三匹、更に川の方へ目をやると、四匹、五匹・・・・・・。駆け出しましたね、下駄をば履いていたから、転びましたが。やがて、当方が捨てた、ビールの空き缶だらけの川辺に辿り着き、佐藤春夫チックなメランコリーに陥っていたら、ケイタイが阿呆のように、鳴り始めましたね。出ると相手は、所謂、疎開先の主なる情婦。この当方が、蛍・捕り物帳で外へ出た、僅かな隙を狙って、隣人が当方への苦情を云いに来たとの事らしいんですね。以前、情婦が用事でいない深夜に、大音量で音楽を聴いておったトコロ、「静かにし給え」と、遣って来たのを、「ロックは、このくらいのボリュームじゃなきゃ、良さが判らないんですよ!」と、ヒットラーのローエングリーン論の如く諭し、追い返したのを踏まえての行動でしょうね。間接的であるからこそ倍増された情婦の怒号で、春夫気分も一瞬で吹き飛びましたよ。とかく、長与も生き辛い。ここも、俺の居場所では、非ず!

 まあ、破滅アッピールは、この辺にして、真摯なるハナシ。『破滅派文藝新人賞』 惜しくも受賞には至らなかったけれども、その中の一遍、『寄り添う』は傑作だと思う。作中、ごまかしが、当方には見えなかった。どうやら、紙の『破滅派』に、掲載はされるようなので、未読な方は是非、御覧あれ。では、失敬。

 追記・この文は読み直し、推敲してないので(面倒だもん)、つまらぬうえにの、誤字、脱字等は、失礼。