「夢」紅い花 

消雲堂

小説

839文字

2014年11月21日の朝に見た夢の話です

 

会社員時代のことらしい…。数人の芸人たちと一緒に仕事してる(もちろん実際にそんな経験はない)。時計を見ると、僕の出社時間が過ぎている。

会社に帰ろうとして改札口を抜けるが、気が変わった。芸人たちと食事をしようとして電車に乗らずに改札を出ようとして駅員に「出ます」と言ってICカードを駅員に渡す。

駅員からカードが返ってこないので「カードが戻ってない」と言うと、「え、そうなの?」と言いながら、ごちゃごちゃした書類が散乱している机の上のような改札機械の上から探そうとするが、なかなか出てこない。

PHSで会社に電話しようとする。しかし、ICカードとPHSは連動しているようで、それがなければ電話番号がわからないようだ。

駅員がカードを見つけてくれたが、そのカードではないようで、PHSの画面には奇妙なサイトや文字ばかりが表示されて肝心の番号が出てこない。そうこうしているうちに誤って自分の会社の違う部署に電話してしまう、電話口に出て何か話す女性の声を聞いてにやける僕。

電話を諦めて芸人たちと沖縄料理の店に入る。

彼らは昼から酒を飲もうとしているが、僕は飲めない。
「お酒のようなジュースをください」と言って芸人たちと店員に笑われる。
「パイナップルジュースをください」と言うと、皆不思議な顔をするので「沖縄といえばパイナップルというのは偏見でしたね、それではさとうきびジュースをください」と、さらに偏見を言う。芸人のファンのような女の子2人が大きなお菓子か肉の塊かをテーブルの上に乗せる。僕は肉を食べたくなっている。

「電話して来るよ」と言って店の外に出て電話しようとする。坂道の多い、いつもの温泉街のような町並み。道路は石張りになっている(僕の夢の多くにはこの温泉街が登場する)。

相変わらず電話番号は表示されない。困った…。出社できないのをかみさんの病気のせいにしようとしていた僕。

ふと左を見ると暗い神社の鳥居が見えて鳥居の向こうには真っ赤な花が咲き乱れているのだった。

目が覚めた。

2014年11月21日公開

© 2014 消雲堂

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