破滅派アイデア帳

作品執筆の手助けとなるアイデアです。「自分が書くのはちょっと……」というシャイなあなたにもオススメ。非公開設定もあります。

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 小学校一年生のとき、ぼくはある一枚の賞状をもらった。クラスで一番多く図書館で本を借りたのだ。はじめてもらった賞状は、家族にほめられ、金色の額縁で飾られた。それが、ぼくのコレクション「なんばーふぁーすと」だ。賞状を集めるのは、楽しい。そのうち自分のだけじゃ満足できなくなって、他の人が賞状をもらったとき、それをもらい受けるようになった。
 それは、ぼくが僕になってからも続いた。必死に働き、よい事をし、賞状をもらい、他人をほめ、賞状をもらいうけ、とうとう、「賞状屋」を開くことに成功する。賞状とともに客から語られる物語を、きちんとファイリングし、大切に保管する。そんな仕事に、僕は満足している。
これは、客と僕の、「名誉」をたたえるだけにとどまらないお話。

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