愛猫。

山谷感人

エセー

1,363文字

ただ々々、愛猫が可愛いと述べるだけのエセー。コロナ&痛風自粛三部作完結。

我が家の愛猫は、ギズモと云う名前が有る。ワイフが決めた。不惑くらいの齢の方は御存知であろう。ハリウッド映画「グレムリン」が由来だ。黒猫であるが白混じりの猫にて。最初、有名なユーチュウバー? か何かが「ギズモって名前の猫が居て人気を博しているぜ」と知人より教えられ、エピゴーネンになる故、僕はワイフに「名前は菊池寛とか、三島由紀夫に変えよう。愛猫家だし、イジれるし」と述べたか、彼女は断固として「ギズモ!」と名付けた。まあ、その人気らしい猫ユーチュウバーもエピゴーネンだし、僕が提案した個人名も模倣だしね。然し、僕はフルネームで呼ばす「ギズどん」と語りかけている。女の子なのだけれども。
そも々々、ギズどんが僕と会合した由縁は、ワイフの友人が偶々、公園にて捨てられていたギズどんを保護したから、だ。でも生活の事情で一緒に暮らすのは厳しい。ウチに相談が来た。
僕は最初「弱肉強食。世のルールを甘く見るな。偽善した結果。受け入れられぬ。先ずもって芸術とは……」と長い台詞を吐こうとしていたらワイフからグーパンチを脇腹に、喰らった。痛いよ、と唸る前に「じゃあウチで」と、ハニーは決断した。僕はそれから、うぬぬ、としか口から洩らしていなかった記憶がある。
然し、ハナシは纏まったとしても、此方にも如実な問題が有る。要は往時、僕等が住んでいた部屋は狭いながら天領・ナガサキシティーのド真ん中。下は「福山雅治がラヂオで語る支那蕎麦屋。横は全國でも有名なカントリーミュージシャンが経営するバー也」玄関前にも自動販売機が羅列されていて毎夜、ランチキ騒ぎの声、早朝には吐瀉物まみれ。猫なんて住める訳はないだろ! であった。
だが然し、そこからの彼女の動きは早かった。雷神かと感じた。素早く猫と居れる引っ越し先を探し、手配を整えた。僕はその往時、全く金銭が無かったので(今も似たようなモノだが)複雑な「今後の事」を長々と提示され閉口をばした。今は笑えるがそれを「ギズどんの乱」と名付けて戒めにしておる。

前置きが長くなった。
今年の六月。二歳になったギズどんは、健やかに暮らしている。朝、四時には必ず起こしに来るギズどん。眠っていない限り、近くでずっと僕を見つめているギズどん。何処をさわったらも全く厭がらず最後は舐め返して呉れるギズどん。その他、諸々。彼女を迎えた流れで判るように「オヤツはワイフしか与えない」なる厳しいルールがある故、僕が外出先から帰宅しても、余り迎えに来ない、のは現実だが我慢するぜ。

二歳。無論、僕等はギズどんを部屋から一歩も出さないし、窓を見せてもパトロール的な目視はするが、外には最早、出ようとはしない。ヒッピーみたいな人生を辿ってきた自身、それがギズどんの幸福か? と、ふと、思い悩む事もあるが部屋住みの猫は平均寿命、十八歳らしい。
ワイフは所謂、モンキービジネスで多忙な故(有り難うございます食事他、有り難うございます)ギズどんと暮らすタイムは一等、僕が深い。只今のコロナ問題&痛風の流れもある。残り、十六年くらいか? その時は僕も還暦に、なっている。未だ遊民、をしているのだろうか? その答えは現在、浴びていりはカルアのボトルを溢さないようにして(猫にアルコール絶対、駄目!)時の答えを待ち、この即興エセーを終わらせる。
アディオス!

2020年7月28日公開

© 2020 山谷感人

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