役所vs山谷(with B) 二

山谷感人

エセー

1,516文字

先ずは役所の小娘との不和から、全ては始まった。
お手伝い労務の合間、事務所にて打ち込む、書き下ろしスマホ・エセー。

私のように遊民として一生涯、生きていこうと決めている者の常としては、役人やら医者などの所謂、堅苦しく無駄に権威が有ると一般的に思われている人種とは、出来るだけ関わりは持ちたくないモノである。それは反抗やら嫉妬とか、または真逆に小馬鹿にしたい、アンサーソングを作りたい気分になる等ではなくて、単純に肌が合わないからである。

そう云えば十年くらい前、破滅派の主幹、高橋文樹氏と北千住なる、愛すべき駄目人間が多い土地で一緒に住んでいた或る日(最近は若者も憧れる、お洒落な学園都市になった、と風の便りで聞いたが)、私は四日くらい食事をせず、ビアだけを鯨飲しながら徹夜で「オンラインゲーム・大富豪」の海千山千なる連中と覇権を争っており、三万人参加中の六位、大富豪界の十傑の一員になったが、最後、不摂生から血を盛大に吐いてしもうた。例えれば、横山光輝の「三國志」で周瑜が、げぇっ、となるシーンと云えば、一部には判り易いであろう。

隣の部屋で何かの新人賞応募だか、依頼原稿だか識らないが執筆していた高橋氏は、やがて私の異変に気付き、我が部屋に入って来た。いつも冷静な彼が珍しく「おっ、なんだコレ」と叫んだ。
「感人君。病院行こう。吐血ヤバいじゃん」そう台詞を述べた彼に、私は、オエオエしつつ、いかぬ、と返した。然し、やがて常の冷静さを取り戻した高橋先生は「いや、畳にも血が飛び散っていて汚いし。取り敢えずバケツか何か持って来るから」と全体の心配に入り、ため息を溢した。

用意された、高橋氏が風呂場にて愛用している盥になおもげぇげぇしていると、彼は通常モードに戻っても、こうしたシチュエーションに、これまでの人生、遭遇した事がなかったのであろう、私に「アイスでも食べたら?」と妙な提案までしてきた。その表現が如何にも愉快で馬鹿らしくて、鬼の形相で嘔吐していた私の気分も安らいだ、と云うか何やら体調不良感が、払底した様子になった。漸く落ち着いて、彼に「悪かったね。恩に着るよ」と台詞を吐いたら、まあそこは、敢えての説教じみた展開になり「家賃は貰っているが契約者は俺。部屋が汚れた」 「リビングにまでもアルコール臭が凄い」 「〆切とかで、明日また、こうなっても面倒は見れない」などが始まり、何がなんでも病院へ連れて行く、の結論になった。私は、それでも、面倒だ、大丈夫だから、と大アッピールしたのだか、先生、譲らなかった。故に「歩くのがダルいから、こうなら」と告げ、彼におんぶ、をさせて連れて行ってもろうた。

即興でスマホにて、勢いのママで書いている故、この逸話をふと思いだし、閑話休題的になったが、そこでの医者とのやり取り。「血を吐いたなら入院しちゃいなYo」とドクターが軽々しく云うので、私は「いや、何日入院すればいいか、どうすれば改善するか、とかの説明がなくて、それだけですか?」と反論したら「アルコールを暫く控える事だYo」と幼稚園でも判る意見しか語らない故、「じゃあ、入院しなくても、部屋で寝とけば良いじゃないの。阿呆ですか?」と私は憤怒した。「じゃあ、好きにしなさい。ただアルコールは依存になると、自力では、止められないYo」と嫌みで追撃してくる。私は「先生の百、いや千倍は、それ識ってますわ。高橋氏、帰るよ」と、席を立った。その後、彼から「下手に権威に逆らうとか、恥ずかしいよ、かっこわるいよ。こっちが嫌な気になった」と、お小言を頂いたが、冒頭に述べたように、そうしたモノではなく、ただ々々、相性の問題なのである。

即興スマホな故、昔話だけになってしもうた。そのような根底が有っての、いつかの次回、役所との闘いへと、つづく。

2017年9月18日公開

© 2017 山谷感人

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