夢を見た~2014年11月03日(月・祝)早朝。~

夢を見た(第2話)

玉虫

エセー

573文字

Twitterで数年前に流行った「#夢を見た」タグが元ネタです。
クジラの尾がなす破壊の夢。

ドバイのようなやたらと豪華なビルが建ち並ぶ大都市にいる。

そこの、海が見える運河を跨ぐかたちで、巨大なガラス張りのホテルが

建っている。わたしはそのホテルの吹き抜けの上のホールにいる。

一階には大きなプールがあり、人々がゆったりと泳いでいる。

と、運河を鯨が登ってくるのが見えた。黒い巨大な体。けれども動き方は

驚く程優美で、美しい!と思わず溜息が出た。ああこんなものが見られる

なんて何て幸運なんだろう、と思う。少しだけ恐怖も感じる。

 

ホテルの真ん前に行き着くと、突然鯨がジャンプをした。

恐ろしい程の跳躍力。力強い尾がホテルのガラス窓をビターン!と叩く。

 

とても美しい音がして、ガラスが粉々になる。雨霰と降り注ぐガラス片。

だが、不思議と恐怖はない。鯨が登ってくるのを見ていたときに比べて

少しも怖くない、ああこんなものかと思うだけだ。

それにしても美しい。ガラス片もガラスの砕ける音も美しい。

夢のようだと思う。ざぶんと海に落ちた鯨が水の中から尾を突き出す。

尾は裂けてボロボロになっていた。ああ痛そうだ、可哀想だなと思う。

 

人々は急いで避難しているが、悲鳴をあげたりもせず落ち着いている

ようだ。わたしも逃げた方がいいな、と思いながらもぼんやりしている。

鯨とガラスが美しすぎて動けないでいる。

2017年2月23日公開

作品集『夢を見た』最新話 (全2話)

© 2017 玉虫

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