夫婦喧嘩

山谷感人

エセー

1,346文字

一時間ほど暇な故、即興エセーを久々にとアップする。
遊民とは、辛くとも愉快に生きねば、ならない。

先日、我が家で久々に夫婦喧嘩があった。

無論、遊民を自認して生きている僕としては、毎日のように「今夜は飲みに行こう」と台詞を吐き、それに対して、妻は「自営仕事の辛さが判るか? 熱を出しても休めない。故に、この家に体温計がないだろ、よって疲れている」と、拒否の言葉を返すから、常に部屋中、白け呆れ、なる互いの感覚の違い的な空気が蔓延しているのだが、先日は闘いであった。

僕は今、コンビニエンスストアで、店長のような業務をしている。ちょうど一年間前、僕が疎開し暮らしている地域の後輩が「山谷さん。僕、オーナーになります。人が集まらないので、お助けをば」と云われ、まあ可愛い後輩の頼みだ、一ヶ月程度ならば、結局は外で労働していないし暇だし、ねえ、で引き受けた。それが四季を捲り、現在に至っている訳である。

続けた理由としては、僕はまず証文を書き、判子を貰った。「僕はやるからには、君を裏切らない。だから君も僕を裏切るな」なる、プロレスの台詞みたいな言葉の後『我は時には酔って勤務する。我はヒッピーな故、急に長期間のオフを頂く場合もある。我は……、今も酔っている』 それに後輩は、少し躊躇しながらも「へえ」と答え実印を押した。帰りの道程、素アルコールが抜けて面になった僕が、逆にあの店は大丈夫かな? と思ったのは、言うまでもない。

次に。と云うか、これが本題になる『夫婦喧嘩』の原因になるのだけれども、集めたアルバイトさん、に個性的な面子が多かった。

事務所で、隠れて店の酒を勝手に呑んでいたヤツ(シンパシーは感じたが、僕は後輩の店な故、やらないし泣く泣く馬謖を切った)、小銭の計算も出来ないヤツ(何故、小銭だけ数えさせたら、算が七百万円、になるのか?)、一週間くらい明らかにシャワーを浴びてないヤツ(ドヤ街に住んでいた経験がある僕すら、三日に一度は浴びていた)、数えればキリがない。

その中でも、Mと云う女性は秀逸で、女性なのに髭を生やす、三十代半ばの齢なのに、ベルトの嵌め方が判らなかった、チョコレートが好きで常に勤務中でも、口にべっとり、なのである。

僕も、海外やドヤ街を含め、諸々な人間に出逢って来たけれども、それは五本の指に入る天才な故、彼女が辞めない限り、否、辞めさせないように自身、お手伝いを続け、見守ってあげたい、と決意したので、あった。

 

さて、その彼女が居る、お手伝い先へ行く時間が迫っている故、纏める。

家庭で、妻に、こんな人間が居るのだぜ、と面白ろ可笑しくMのハナシをしていたが、いつからか妻は、笑わなくなった。そうして曰く「山谷は、少数派を馬鹿にしているだけだ」と、述べた。

僕は、その時、女性を、生まれて初めて小突いた。まあ、その後、蹴られまくったのだが、勘違いも甚だしい。

キックを浴びながら考えていた事は「この現世、皆、普通過ぎて詰まらない」 「芸術肌とは、M女のような人だ」の感慨である。然し「いっそ、Mと付き合え」とも髪を引っ張られたが、数秒考えて、そこは、M、体臭が凄まじいから無理だ、と判断した僕も、同じ大衆でしかなかったが。

 

時間がない故、殴り書き、推敲や校正は、しない。アディオス。

 

 

 

2017年1月19日公開

© 2017 山谷感人

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