僕にキスしたのは誰?〈14〉 荻堂亜男より先に死んでたまるか——
合評会参加作です。普通の家庭が欲しかった人の話です。たぶんそんな感じです。
俺が話を聞く限り、鷺沼ニシキの父は国立大学の脳科学者で厳格な人、母は専業主婦で穏やかな人だったようだ。清潔で優しさに満ちた家庭に育ったのだとおもう。戦争も父には関係なかったらしい。まるで別の国で…
破滅派に登録して、第一作目の小説作品です。純文学を意識しました。
わたしは大蔵アオイ、上野のスラムで男性相手の接客業をしている。 生活にこまることはないが、ずっと今の仕事はつづけたくない。 かといってほかの仕事ができるわけでもないし、結婚をすることもいまいちピ…
少し遅れたが、幼い頃の冬の夜についての記憶。メリークリスマス&ハッピーニューイヤー!
二十八歳になり山での生活も十年目の冬、鷺沼ニシキが俺の小屋にいる。山口ではめずらしく、昼間から雪が降っている。手作り故に雑で粗末な小屋の隙間だらけの無くても困らないような扉を、声をかけずにいきな…
ある種の青春の物語として。ある種の……。
ひさしぶりの休日です。近所のスタバで書きました。
西暦二〇四一年、実質一ヶ月しか続かなかった対中露戦争が終わり、日本がとても曖昧な敗北に甘んじていたころ、両親は山口県長府市のはずれにある霊鷲山のふもとの一軒家に住んでいた。俺に戦争の記憶は一切無…
雪は崩れ落ちた山門の屋根につもり、時折石段の上に落ちて泥水とまざりあった。 境内は白一色、松の枝からこぼれ落ちた雪が手水舎の水に溶けて消えた。 国宝の仏殿があったらしい禅宗の廃寺は、仏殿も山門も…
昔住んでいたところの近くのカフェで書きました。
ある日のニュース内容
少々寝不足ぎみです。治安の悪いファミレスで書きました。
本当のことはすべて井戸のなかにあって、井戸は世界のあちらこちらに。
ファミレスでともだちコレクションで遊びながら書きました。
『ショートショートストーリーズ』収録作品を改稿してオルタニア別冊『恋する白色矮星』に寄稿させてもらった作品です。 恋愛ものを書いているとなんかこう恥ずかしくなって背筋がゾワゾワしてくるので、も…
ブンゲイファイトクラブに応募するときに候補になったやつです。