南沢修哉の投稿一覧 13件

  1. park 小説

    • 南沢修哉
    • 1日前 New!
    • 4,149文字

    12月25日ラブ半すぎ、長針と短針が文字盤の面積をぴったり二等分にしていた。立体駐車場はすでに礒賀裕人のハイブリッド・カーを除き、両手で数えるくらいの車しか残っていなかった。おそらくはテナントに…

  2. exp 小説

    • 南沢修哉
    • 4日前 更新
    • 3,811文字

    金銭をめぐるトラブルで人を刺し殺し先週まで服役していた永門という28歳無職の男と行きつけの喫茶店のカウンターで邂逅した小学校の同級生の今村はエスプレッソとサッポロ一番の匂いでくたびれて騒々しい空…

  3. ハムレット・リターンズ 小説

    • 南沢修哉
    • 7ヶ月前 更新
    • 6,244文字

    彼は悪魔じみた罵声を浴びていた。今日まで何度となく怒鳴られてきたし、人を怒鳴りつけて言うことを聞かそうとする種類の暴力的なやり方について彼はそれなりに理解しているつもりだった。あるいは自分の頭の…

  4. 笥井庚申を許さない市民の会 小説

    • 南沢修哉
    • 9ヶ月前
    • 2,610文字

    邦人SF作家のツイッターアカウントを乗っとった反日パヨクの在日工作員が、釜山の日本総領事館前の慰安婦像に射精しザーメンまみれにしようなどという旨の捏造ツイートを発し炎上する騒動が起こった。いわゆ…

  5. キッチン・ドリンカー -女醉客酒亂譚- 小説

    • 南沢修哉
    • 10ヶ月前
    • 7,490文字

    そこかしこに不安神経症の症状があらわれていた。数年前に長男がぐれて家出をした一件とは何の関係もないにせよ、それにしてもこの小説はまともな方法では書かれていないのだ。べつに実験的な作品を志している…

  6. 爆発の三つのチューブ 小説

    • 南沢修哉
    • 11ヶ月前
    • 2,576文字

    デジタル・ネイティヴ世代のユーチューバーが再生回数を稼ぐために大量の火薬を用いるようになってから、一部上場の大企業は安く抑えすぎた広告費のしっぺ返しを喰らって些か後悔している部分もあった。きっか…

  7. ドレミファソドムの血は騒ぐ 小説

    • 南沢修哉
    • 12ヶ月前
    • 5,114文字

    渋谷の蔦屋に用事があった。そこにしか置いていないカルト映画のDVDを借りに行くためだった。私はNHKの近くに車を停め、神山通りから東急本店を経て渋谷駅のほうに向かって歩いていた。陽は暮れ、ありと…

  8. 豚の賤記 小説

    • 南沢修哉
    • 1年前
    • 4,047文字

    当直の老いぼれは会社のお荷物だった。夕方、すべての社員が退社すると、老朽化した四階建ての社屋は耄碌した死にぞこないの手に堕ちる。あちこちに鍵をかけて閉じこもり、勤務中にもかかわらず二階の事務所の…

  9. テーブル 小説

    • 南沢修哉
    • 1年前
    • 1,152文字

    彼は退屈しのぎに影の話を聞いていた。 「テーブルの角に頭がめり込んだ男の話を知っているか?」と影はいつものように語りはじめた。「あるとき、そいつは自分の部屋でひどく酔っぱらっていた。で、何かにつ…

  10. 小説

    • 南沢修哉
    • 1年前
    • 647文字

    上河内の山小屋じみたホテルのロビーには薄切りにされた栗の木の丸太が二万枚以上、床に敷き詰められており、木が乾燥してひび割れないようにホテルの人が定期的に如雨露で水をまいて湿らせていた。 「そんな…