別れ
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蝶葬された子
「彼女」が自分の故郷であるIという町で行われている蝶葬の風習について語り始める。 「僕」はそれをただ聴いている。 「彼女」は七歳の時に初めて蝶葬を見た。近所に住んでいた「クギヌキ」という老人が死んだのだ。「クギヌキ」の死体は芋虫に食われ、その芋虫は紫色の蝶々の大群となって街を覆った。 「彼女」は「僕」との子供を堕胎してきたばかりだった。 私とあなたの子も蝶葬されたの、と「彼女」は言った。
妾が娼婦だった頃(11)
黒田の脅迫が終わり、明日香からのプロポーズという不意のできごとが起こったあと、エトランジェは束の間の安息を迎える。だが、季節の変化に合わせるように、ナオミの生気は確実に蒸発していった。そんな折、ナオミは和也に結婚を申し込まれる。店をたたみ、違う街で暮らそうと約束する二人。彼女を惜しむ皆の声を聞きながら、ナオミは尽きることのない涙を流すのであった。第一回破滅派文藝新人賞の応募規約を大胆に無視して話題を呼んだ怪作。
